千騎ケ岩（せんがいわ）・犬岩は千葉県銚子市犬若に位置する巨岩である。
　銚子地方には「義経伝説」が各地に残り、二つの巨岩にもちなんだ伝説が残されている。
　千騎ケ岩は源義経が兄、頼朝に追われ、奥州に逃れる際、千騎の兵と共に立て篭もったとされ、犬岩は海岸に残された義経の愛犬が、七日七晩主を慕って鳴き、岩になったと言う言い伝えが残っている。
　これ以外にも近隣には、犬の泣き声が遠く響いたこと地名の由来となった犬吠や、義経一行を渡したとされる倉橋、笹巻橋など、ゆかりの場所が多く残る。
　また、千騎ケ岩は海鳥の越冬地として知られ、千葉県最古の地質時代の岩でもあり、千葉県の天然記念物にも指定されている。