NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/5/12


徳利 Tokkuri 

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 徳利(とっくり)とは、酒など液状のものを入れる陶製・金属製のもので、口の細い容器である。酒のほか醤油・酢・油などを運搬する際に使われたり、保存容器としての役割を果たしていた。
 名称は、注ぐときに「トクトクトク」「トックリトックリ」と聞こえる事が、由来といわれる中でも有名な説である。
 かつては、酒屋から酒を買ってくる時に、一升(いっしょう)以上入る大きな「通い徳利」というものを借りて使用していた。
 貸し出し主である酒屋の屋号・地名・商標などが筆太で書かれている徳利を渡し、中身がなくなったら店に入れに来るという販売方法である。
 しかし、第二次大戦中に酒の計り売りが禁止された為、主に日本酒を温めて飲む「燗徳利(かんとっくり)」として用いるようになった。
 各地の陶器によって色や形・特徴なども異なり、重みのある形やシンプルなもの、色鮮やかなものまで様々な徳利が酒を引き立てる。
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2007/3/6


玉若酢命神社 Tamawakasu-mikoto-jinja 

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 玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)は島根県隠岐郡隠岐の島町下西に位置する古社。
 祭神は玉若酢命。縁起は明らかではないが、延喜式にもその名が残り、平安時代には健在していたとされる。
 本殿は隠岐最古の建物で、大社造と隠岐造を組み合わせた隠岐造と言われる独特の様式。
 神社に伝わる宝物として駅鈴があり、奈良時代各地に配された駅馬を利用するために役人が持ったもの。日本で現存するのはこれのみと言われ、本殿とあわせ、国の重要文化財に指定されている。
 境内には樹齢2000年とも言われる巨木、八百杉(やおすぎ)が立ち、参拝者にその威容を示している。
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2007/2/28


粟野春慶塗 Awano-syunkei-nuri Awano Lacquer Ware

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 粟野春慶塗は、岐阜県の飛騨春慶、秋田県の能代春慶とともに日本三春慶に数えられる伝統漆工芸である。
 その歴史は春慶塗のなかでも最古で、室町時代中期延徳元(1489)年に、稲川山城守源義明が現在の城里町粟で始めたと伝えられている。
 素材は檜の中で一番硬い石檜を用い、木取りをし、かんながけの後、ウツギの木による木釘で組み立てていく。
 表面の磨きには、トクサを使い、檜材の木目を生かしながら大子産の漆を塗っていく。
 透明度を高め、美しい色を出すために漆に梅酢を加えるのが特色で、製品には、盆・重箱・弁当箱・硯箱等がある。
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2007/2/20


酢屋の坂 Suya-no-saka 

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 酢屋の坂は、大分県杵築市にある歴史ある坂道である。
 酢屋の坂は、坂の多い町・杵築の中にあっても、「勘定場の坂」と並んで杵築を代表する坂である。
 坂の下にある綾部味噌が、大昔は酢屋であった事からこう呼ばれているという。
 幅の広い石段は、駕籠かきが通りやすいようにしたものであり、武家屋敷の古びた建物と石畳が調和しており美しい。
 頂上からは、谷川が流れる谷町を境に、志保屋の坂が南台へと急こう配で上るダイナミックな眺めが広がる。
 酢屋の坂は、奥行きを感じさせる「コンケーブ(くぼみ)景観」の典型であり、下るほど幅が狭くなり、遠近感効果を高めている。これは、戦時に敵を迎え撃つにも有利な構造であるという。
 酢屋の坂は、今でも昔ながらの景観を保つ、美しい坂道である。
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