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2008/2/1


風蓮湖湿原 Fuuren-ko-shitsugen Furen-ko Wetland

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 風蓮湖(ふうれんこ)は、別海町と根室市にまたがる周囲96kmの、海水と淡水が入り交じる大きな汽水湖である。この風蓮湖に注ぐ風蓮川下流に広がっているのが、風蓮湖湿原である。
 風蓮湖は、根室湾の沿岸流によって運ばれて作られた砂州によって風蓮川の水が堰きとめられてできた湖で、直接に根室湾に接しているため、風蓮湖河口近くには、大規模な塩湿地が発達している。
 ここは、オオハクチョウやヒシクイ、シギなど、多くの渡り鳥の飛来地や中継地となっており、また、オジロワシやオオワシ、シマフクロウ、タンチョウなど希少鳥類をはじめとする三〇〇種類近くの鳥類が観察できるという。
 2005年には、鳥獣保護区特別保護地区としてラムサール条約に登録され、大切に保護されている。
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2008/1/30


薩摩川内市 トンボロ Satsuma-sendai-shi Tonboro 

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 海岸と島が近い場合、波の流れに相殺が起こり、間に波の静かな部分ができ漂砂が堆積することがある。それはやがて海岸と島を結ぶ砂州にまで成長し、そのまま陸続きとなる細長い低い地形をつくる。
 この現象を陸繋砂州(りくけいさす)、またはイタリア語で「沿岸流によって出来た陸地」という意味でトンボロと呼ばれる。
 鹿児島県薩摩川内(せんだい)市里村には北海道函館市、和歌山県串本町と共に日本三大トンボロと呼ばれる地形がある。南北に約1500メートルの長さで、最大幅1000メートル、最小幅250メートル、高さ2・3メートル。
 薩摩川内市のトンボロは、波の相互作用に加えて夏季の東南からの台風と冬季の北西からの季節風が訪れることにより砂の堆積がなされたものといわれている。
 このトンボロの上に里町の中心街が出来ており、静かな漁業地区となっている。
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海鼠池 Namako-ike 

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 海鼠池(なまこいけ)は鹿児島県甑島(こしきじま)列島の上甑島にある、甑四湖と呼ばれる小湖沼群のうち最大の池。湖底から海水が湧き出ており淡水が混じり合った汽水湖である。
 その名の通り海の掃除屋であるなまこ、小魚や海藻といった海の生き物が多く生息し、度々池から魚の跳ねる様子がみられる。昔は大量に獲れた魚の畜養池として利用されていた。
 湖表面積0・52平方キロメートル、最大水深約23メートル。
 甑四湖はほかにそれぞれ塩分濃度が異なる、貝池、鍬崎池(くわざきいけ)、須口池があり、生息している生物にも違いがある。
 この一帯は藩政時代、島津光久公が訪れた際に「眺めの浜」と命名した景勝地でもある。紺碧の海を背景として長さ約4キロほどの砂州と甑四湖が光をキラキラと反射させる様子はとても美しい。特に夕日の沈む様子は圧巻だ。
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2007/12/7


春国岱 Syunkuni-tai Shunkunitai

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 北海道東部の根室半島にある「春国岱(しゅんくにたい)」とは、海流に乗って堆積した砂が積もってできた小さな丘の名前で、オホーツク海と風蓮湖(ふうれんこ)を隔てている細長い砂州のことをいう。海に浮かぶ森のようにも見え、長さが8キロメートル、幅は1・3キロメートルもある広い砂州である。
 自然の風景をそのまま残している場所として、学術的にも知られている。砂の丘の中央には、国内で砂丘に自生する唯一のものとしてアカエゾマツの純林があり、またハマナスの群落が3キロメートルにわたって存在するなど、植物が豊かに成長する環境が整っている。
 海岸沿いは湿地となり、タンチョウの繁殖場所には絶好の場所となっており、また海の魚を捕るためオジロワシも生息している。
 生態としては決して安定した環境とはいえないが、厳しい環境ながら人の手がほとんど入らず、自然が豊かに残されていることが、恵まれた環境として成り立つ最大の理由であるといわれている。
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2007/10/5


日振島沖の島 Hiburi-jima-oki-no-shima 

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 日振島(ひぶりじま)は愛媛県宇和島の西の海上に浮かぶ小島である。日振島の入り江は非常に美しく、磯釣りのメッカとしても人気が高い。近年、開発が盛んに行われ、そのため隣接する沖の島も同時に脚光を浴びるようになった。
 沖の島はその日振島の北端から、約600メートル程に存在する無人島で、入り江に蓄積された砂州の結合によってできた島であり、標高70メートルの小高い山になっている。
 島には県指定天然記念物であるハマユウが群生し、夏には5000株もの花が島を覆い、幻想的なその風景は見ごたえがある。
 かつてこのハマユウは害虫によって壊滅的な打撃を受けたが、地元の中学生らによる熱心な世話により回復、現在の美しい光景を取り戻しこととなった。
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2007/9/21


大瀬崎 Oose-zaki Osezaki

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 大瀬崎(おおせざき)は、静岡県沼津市西浦江梨にある駿河湾に約1km突き出した半島である。別名、琵琶島とも呼ばれる。
 伝承によると、白鳳一三(684)年、大地震に伴って海底が突然隆起し、琵琶島として出現したのが始まりとされる。その後砂州が形成され、現在の半島となった。
 海越しに日本一の富士山をのぞむ景色は古くから名勝の地と知られ、訪れる者が後を絶たない。
 日本では最北端のビャクシン樹林の自然群生地としても有名で、岬の外海側の遊歩道沿いに、樹齢1000年を越えるビャクシンが群生しており、国の天然記念物に指定されている。
 ダイバーのメッカとしても知られ、海洋の安定性と生物の種類の豊富さが魅力と言われる。
 大瀬崎は、広く海外にもその名を知られている景勝地である。
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2007/6/27


砂原岳 Sawara-dake 

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 砂原岳(さわらだけ)は、北海道茅部郡森町砂原にある駒ケ岳を構成する標高1113mの1ピークである。
 山名は山麓の地名・砂原からで、砂原の意味は、アイヌ語で広い砂州という意味のシャラから、葦の・群生地という意味のサラキ・ウシから、砂地なので日本語の砂原からなど、諸説があって判然としない。
 駒ケ岳の稜線部には標高892mの隅田盛、標高1131mの剣ケ峰と砂原岳の3つのピークがあり、このうち、砂原岳はゴリラ岩と呼ばれている。
 特に、剣ケ峰と砂原岳のツインタワーは勇壮華麗で、地元の人は双子山とも呼んでいる。
 登山口のある望洋の森公園は、標高200~300mにあり、森林とのふれあいが楽しめるいくつかの散策路が整備されている。
 砂原岳は、その山容から「渡島富士」と呼ばれる雄山である。
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2007/6/5


ワッカ原生花園 Wakka-gensei-kaen Wakka Wild Flower Garden

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 ワッカ原生花園(わっかげんせいかえん)は、北海道北見市常呂町栄浦に広がる花園である。
 オホーツク沿岸の網走国定公園に位置し、日本三大湖の一つサロマ湖の畔にある自然の宝庫で、北海道遺産に指定されている。
 ワッカとは、アイヌの言葉で「飲料水」あるいは「湧き水」を指すとされる。
 サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州には「ワッカ花の聖水」と呼ばれる湧き水があり、良水に恵まれていることから名付けられたとも言われる。
 幅は200~700m、全長約20kmに及ぶ砂州は、日本最大の海岸草原である。
 森・草原・砂丘・湿地が混在し多様な生態系を形成し、帰化植物も含め300種以上の草花が咲き、野鳥が生息している。
 ワッカ原生花園は、龍宮街道とも呼ばれる色鮮やかな自然の景勝地である。
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