嬉野温泉は、九州屈指の名泉として知られ、源泉は１７ヶ所で湯量も豊富。日本三大美肌の湯としても有名だ。
　伝説には、古墳時代神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄った際の逸話が残っている。川中に白鶴が疲れた羽を浸して元気に飛び立つ様を見て、戦いで傷ついた兵士たちを入れてみたところ、実は温泉が湧いていて、兵士の傷が癒えたのだとか。皇后がそれを喜んで「あな、うれしいの」と言ったのが嬉野の地名の由来と伝えられている。
　嬉野温泉の湯は、美肌に効果があるとされる無色透明の「重曹泉」で、ナトリウムを含んだ泉質は皮膚を滑らかにし、みずみずしい肌を蘇らせる。別名「美肌の湯」として知られ、多くの女性に人気だ。
　その他、この温泉を使った湯豆腐は、とろけるような舌触りがやみつきになる、この地最高の珍味である。