NIPPON Kichi - 日本吉

2006/11/27

ふすま Fusuma Fusuma (sliding door)

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 襖の起源は8世紀から9世紀頃。几帳、衝立、屏風、明かり障子など、寝殿造り内部の調度品から、日本独自のものとして生まれてきた。
 11世紀には日本で大和絵が盛んになり、襖や屏風に表現され、初期の防寒の役目から室の装飾的要素が加わり、当時の貴族の風俗に深い関わりを持つようになった。
 やがて16世紀、安土・桃山時代に武家階級の書院造が完成すると、襖は寺院・城郭に絵画芸術の発表の場として役割を果たすことになる。江戸時代には数寄屋造りが住宅様式に入り、襖は広く町民階級にも普及することとなる。襖絵も豪華絢爛さから淡白で質素なものへと単純化されていった。
 現在では、伝統を受け継ぐ表具店の高級襖から気軽に使える壁紙式のカジュアルな襖まで、様々なバリエーションの襖が広く愛用されている。

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