NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/6/12


血脈桜 kechimyaku-zakura 

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 血脈桜(けちみゃくざくら)は、北海道の松前市にある光善寺に立つ、樹齢280年以上の桜の古木。桜の精の伝説の残る神秘的な桜だ。
 宝暦年間の頃、光善寺の住職が寺の修理のために桜を切ろうとしたところ、夜枕元に娘が現れ、血脈(亡くなった人が仏になれるように与えられる書付け)が欲しいと頼んだので、やむなく住職は娘を本堂に招きいれ、念仏を唱えて血脈を与えた。翌朝、住職が切ろうとしていた桜を見たところ、葉の間に前夜娘に与えた血脈が揺れているのを発見し、娘が桜の精であることに気づき、木の伐採を止めたというものだ。
 血脈桜の幹周は550cm、樹高は8m、枝張りは東西に17mの堂々とした威容を示す。松前を代表する品種の「南殿(なでん)」は、この血脈桜を親木にして増やされたという。
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2007/5/31


伊佐沢の久保桜 Isazawa-no-kubozakura The Kubo Cherry Tree of Isazawa

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 山形県長井市上伊佐沢にある樹齢1200年の古桜。
 伊佐沢小学校のグランドの脇には、国の天然記念物に指定されている、エドヒガンという種の桜が立派にそびえている。幹周り9メートル、高さ16メートル。150年前には枝張りが63メートルもあったという記録が残っている。
 「久保桜」と呼ぶのは、昔この地が「窪」と呼ばれていたからである。
 それとは別に「お玉桜」とも呼ばれる。征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を訪れたとき、「お玉」という娘と恋に落ちた。しかし、帰国した田村のもとには、お玉が亡くなったとの知らせが届き、悲しんだ。田村はお玉を偲び桜を送って墓の傍に植えさせたのが、この桜であるという言い伝えがある。
 今でもお玉が将軍を想い続け、この桜に花をさかせているのだろうか。
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2007/3/1


六地蔵寺 Rokujizou-dera 

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 創建は寛平3(891)年頃といわれ、室町時代末期に建てられた四脚門は県指定文化財となっている。
 水戸藩第2代藩主徳川光圀公(水戸黄門)ゆかりの寺で、境内に残る法宝蔵は光圀公が建立した。典籍1975冊、文書479通は県指定文化財となっている。
 境内には徳川光圀が観賞した枝垂れ桜(シダレザクラ)の子孫となる名木がある。
 今の世代の枝垂れ桜は樹齢160年、枝張りは直径12m以上もあり、春には境内を桜色に染めて華麗に咲いている。
 また、入り口には樹齢1100年の大杉や800年の大銀杏が鎮座している。 
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2007/2/26


三春の滝桜 Miharu-no-takizakura 

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 根尾谷の薄墨桜(岐阜県本巣市)、実相寺の神代桜(山梨県北杜市)と並ぶ日本三大桜の一つで、福島県田村郡三春町にあるベニシダレザクラの古木。
 樹齢1000年とも言われるが、この「三春滝桜」は至って元気で、人々が情を込め守ってきた事が伺がえる。単に「滝桜」とも呼ばれ、毎年4月中下旬に、四方に広がった枝から薄紅の花が、流れ落ちる滝の様に咲く事から、この名がある。
 天保の頃、加茂季鷹の詠歌によってその名を知られ、三春藩主の御用木として保護された。樹高は12メートル、根回りは11メートル、幹周りは9・5メートル、枝張りは東西に22メートル、南北に18メートルの華麗な枝垂れ桜の名木。1922年、国の天然記念物に指定された。1990年、新日本名木100選の名木ベスト10に選ばれ、桜の名所ランキングでは常に第1位の評価を得ている。また、「日本さくら名所100選」には滝桜を含む約2000本の三春町のシダレザクラが選ばれている。
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2006/12/22


加茂の大楠 Kamono-ookusu The Great Camphor Tree of Kamo

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 加茂の大楠とは、徳島県三好郡東みよし町にある、樹齢千年余りの圧倒的な巨大さと壮麗さを誇る大木である。
 遮る物が何もない田んぼの真ん中に、一本だけで立っている。高さ約25m。根回りは約20mで、地上3m付近から12本の太い枝を四方に広げ、その枝張りは東西約50mにも及ぶ。
 その壮麗さから1926年に国の天然記念物、56年には特別天然記念物に指定された。樹姿の美しさは日本一の呼び声が高い。
 落雷や農薬の影響で樹勢が衰えた時もあったが、県や町が周りの水田を買い、土を入れるなどして回復に努め、元気を取り戻した。
 周辺に「大クス公園」が造られ、子供たちの遊び場、お年寄りの憩いの場になっており、今も「町の誇り、象徴」として、多くの人たちに愛され続けている。
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2006/12/15


川古の大楠 Kawakono-ookusu The Big Camphor Tree in Kawako

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 川古の大楠は、佐賀県武雄市にある全国第3位の楠の巨木である。大楠の中でも、川古のものが一番風格があるとも言われている。古くより日本三大楠の一本として、全国にその名を広く知られた楠の名木である。
 樹齢は3000年と言われ、根回り33メートル、高さ25メートル、幹周り21メートル、枝張りはなんと東西南北27メートルにも達し、国の天然記念物にも指定されている。
 約2000年前には奈良時代の僧侶行基により、生きている樹肌に仏像が彫られるも、この仏像は、この楠の樹勢によりいつしかその姿は消し去られたという。
 3000年間の時を経た威風堂々とした姿を前にすると、その生命力の神秘にただただ圧倒されるばかりである。
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