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2008/1/15


撫子(ナデシコ) Nadeshiko 

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 「撫子(ナデシコ)」は、ナデシコ科ナデシコ属で、秋の七草にも登場する植物である。別名を河原撫子(カワラナデシコ)ともいうように、日当たりのよい河原や山野を好んで生息する。
 6月頃より開花し、花は直径約5センチメートルの5弁花で、ピンク色の花を咲かせ、縁に細かい切れ込みがはいっているのが特徴である。茎はカーネーションに似ているが、細長く、風雨に打たれると倒れやすい。
 撫子とは、撫でるように可愛がっている子、愛しい子、愛児、という意味があり、そんな子どものような可愛らしさがある花、ということからその名前がついたという。
 大和撫子とは、撫子の別名であり、女性へのほめ言葉として使われる時がある。清楚で美しいという意味のほか、古来美徳とされた、男性より一歩引いて、甲斐甲斐しく尽くす女性という意味もあるといわれる。 

 
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2007/11/14


色打掛 Iro-uchikake 

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 華麗な刺繍や織り模様を施した「色打掛(いろうちかけ)」は、白やピンクの掛下(かけした)の上に羽織る。
 地紋の入った色地に赤や緑などの華やかな色で鳳凰や鶴亀、松竹梅、御所車(ごしょぐるま)といったおめでたい吉祥文様を刺繍したり、織りや染め、白地に金糸や銀糸による刺繍、印金や箔などの技法で吉祥文様をあらわしたものがあり、息を飲むような華やかさがある。
 以前は白無垢より格下の装いだったが、現在では最高位の正礼装とされている。その為、神前や仏前式の結婚式において挙式では白無垢を、披露宴では色打掛を装うという形が定着している。帯をせず、歩く時に褄(つま)を掻い取らなければならないので、 掻取 (かいどり)とも呼ばれている。
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蓮 Hasu 

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 ハス科の「蓮(はす)」は多年生の水生植物で、花托(かたく)が蜂の巣の様にたくさんの穴が空いていて果実が実る事から「蜂巣(はちす)」と言われ、それを略してハスになった。蓮という字は、種子が連なって付く事からと言われる。
 原産地はインドやその周辺とされ、仏教において神聖なものとされている為、アジアの多くの国では国花となっている。
 夏の早朝、水面まで花茎を伸ばし白またはピンク色の花を咲かせるが、昼過ぎの午後3時頃には閉じてしまう。花の開閉を三度繰り返し、4日目には花びらが散ってしまう儚さがある。「夏」の季語になっている。
 昭和二六(1951)年3月、理学博士の大賀一郎氏が千葉の検見川遺跡から発見し発芽させたものは、約2000年前のもので、大賀ハスとして今でも可憐な花を毎年咲かせている。
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木蓮 Mokuren 

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 「木蓮(もくれん)」は、モクレン目・モクレン科・モクレン属の落葉する5〜6m程度の低木で、花が紫色という事から紫木蓮(しもくれん)とも呼ばれる。
 元々は花の姿が蘭(らん)に似ている事から原産地の中国南西部で「木蘭」と呼ばれていて、日本に伝わった頃は音読みで「モクラン」と呼んでいた。しかし、蘭の花よりも蓮(はす)の花により似ている事から、江戸時代の頃に木蓮と変わっていった。中国で木蓮は、「辛夷(こぶし)」の事を意味する。
 庭木や公園の樹木として中国や日本だけでなく、ヨーロッパ諸国や北米でもマグノリアとして広く栽培されていて、街中でもよく見る事が出来る花木である。
 開花時期は4月頃で、別種で白い花を咲かせるハクモクレン、交雑種でピンク色の花を咲かせるサラサモクレン、そして紫色のモクレンの順で花が咲いていく。
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2007/5/31


伊佐沢の久保桜 Isazawa-no-kubozakura The Kubo Cherry Tree of Isazawa

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 山形県長井市上伊佐沢にある樹齢1200年の古桜。
 伊佐沢小学校のグランドの脇には、国の天然記念物に指定されている、エドヒガンという種の桜が立派にそびえている。幹周り9メートル、高さ16メートル。150年前には枝張りが63メートルもあったという記録が残っている。
 「久保桜」と呼ぶのは、昔この地が「窪」と呼ばれていたからである。
 それとは別に「お玉桜」とも呼ばれる。征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を訪れたとき、「お玉」という娘と恋に落ちた。しかし、帰国した田村のもとには、お玉が亡くなったとの知らせが届き、悲しんだ。田村はお玉を偲び桜を送って墓の傍に植えさせたのが、この桜であるという言い伝えがある。
 今でもお玉が将軍を想い続け、この桜に花をさかせているのだろうか。
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2007/2/16


紅枝垂地蔵桜 Beni-shidare-jizou-zakura Beni-shidare-jizo Cherry Tree

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 国指定天然記念物で推定樹齢1千年の三春滝桜の娘といわれ、推定樹齢は400年の枝垂れ桜。根回りは6・3メートル、目通り幹囲は4・1メートル、高さは約16メートルある。
 地上から2・5メートルのところから一本の大枝が西へ14メートル程伸び、それより2メートル上のところから11本の大枝が四方に直径18メートルも広がっている。滝桜を中心に多くの子孫が確認されているが、山峡の空に羽を広げる様はこの地蔵桜が筆頭だろう。この桜の下には、地蔵堂があり、昔から赤ん坊の短命、夭折の難を逃れる為、この地蔵に願をかけたと言われている。
 開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、四方に伸びた太い枝から、薄紅色の小さな花がほとばしるかの様に咲き競う。
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石部桜 Ishibe-zakura Ishibe Cherry Tree

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 中世会津の領主・葦名氏の重臣、石部治部大輔(いしべじぶだゆう)の館の庭にあった遺愛の樹と伝えられている事から「石部桜」と名付けられた。いまは、館の名残は残っていないが、桜の周囲は田んぼに囲まれているので、遠くからでもすぐ分かる。
 樹は地に伏した基幹から、8本の幹が立っていて、エドヒガンなのでソメイヨシノより開花が早い。開花時期は4月中旬から下旬にかけてで、満開時、競う様に咲く景観は大変に素晴らしい。「杉の糸桜」、「大鹿桜」、「虎の尾桜」、「薄墨桜」などの会津五桜の一つであり、推定樹齢600年は県内でも有数のものである。会津若松市の天然記念物で、福島県緑の文化財に指定されている。
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観音寺川 Kannonji-gawa Kannonji River Cherry Trees

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 春、観音寺川に沿って約1キロメートル、両脇を165本の桜の樹々で彩られる桜回廊を楽しむ事が出来る。樹齢40〜90年の桜が立ち並び、90年を超えるソメイヨシノの古木もある。雪の残る磐梯山とのコントラストが美しく、もっとも遅い春を満喫出来るのが猪苗代の桜である。5月を迎える頃の花吹雪も見事で、桜の樹々の多さと観音寺川を埋めつくす桜花のはかなさ、雄大な磐梯山や猪苗代湖の風景を堪能しながら散策すれば、春の訪れがそこに感じられる。大山祗神社近くの柳橋から眺めるのがお勧め。また、観音寺では、樹齢約130年、胸高幹周り約2・8メートルの枝垂れ桜も楽しめる。
 4月中旬から下旬には、「さくらまつり」も開催される。
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