NIPPON Kichi - 日本吉

2007/6/12

松前 光善寺 Matsumae Kouzen-ji 

Jp


 北海道の松前城は北海道一番の桜の名所であるが、その隣にあるのが名刹「善光寺」。桜の精の伝説で有名な「血脈(けちみゃく)桜」が咲く場所である。
 善光寺の開基は、江戸時代の元和七(1621)年。江戸期作の仁王門と山門が現存する。しかし、善光寺の名を知らしめているのは何と言っても境内にある樹齢280年以上の桜の古木である。通称「血脈桜」。別名「松前早咲き」と呼び、他の松前の桜より咲くのが早い。
 伝説によると、住職が寺の修理のために桜を切ろうとしたところ、住職の枕元に娘が現れ、血脈(亡くなった人が仏になれるよう与えられる書付け)が欲しいと頼み込んだという。翌朝、住職は桜の葉の間に前夜娘に与えた血脈が揺れているのを発見し、娘が桜の精であったと気づいて桜の伐採を止めたということだ。そしてそれ以来、この桜は血脈桜と呼ばれ、地域の人々に大切にされたのだとか。
 この血脈桜を親木にして増やされてきた桜は、昭和四八年に北海道の記念保護林に指定されている。

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住所
049-1511 松前郡松前町松城303
名前
松前 光善寺




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