NIPPON Kichi - 日本吉

2007/8/10

宮平初子(人間国宝) Miyahira Hatsuko Miyahira Hatsuko (Living National Treasure)

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 首里の織物の第一人者である宮平初子の作品には、沖縄を愛し、平和を愛する彼女の気持ちも同時に織り込まれている。
 大正一一(1922)年首里に生まれる。幼少の頃より織物に深い愛着と造詣を抱き、沖縄県女子工芸学校に進学。やがて、日本民芸館の柳宗悦館長と出会い上京する。そこで、植物染料や紋織りの指導を受ける。二年後帰郷し母校の教壇に立つが、太平洋戦争で沖縄は廃墟と化してしまい、首里織物も絶滅の危機に陥ろうとしていた。宮平初子は首里織物の再建を願い首里織物の技術者の組織化に奔走した。昭和四七年、沖縄本土復帰後は那覇伝統織物事業協同組合を作るなど首里織物の技術復興と伝承に貢献、平成一〇(1998)年「重要無形文化財保持者」となる。
 首里の織物は、約500年の歴史を誇る伝統的な染織技法である。主に貴族の衣服として着用された。その織手は、士族の妻やその娘たちであったと言われている。

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宮平初子(人間国宝)




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