NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/17


蒲公英(タンポポ) Tanpopo 

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 春の訪れとともに黄色い花を咲かせ、ふわふわの綿毛のついた種子を作る蒲公英(たんぽぽ)。誰もが一度は幼い頃に、その綿毛を吹いて戯れたことがあるのでは、というくらい日本では馴染み深い植物である。また、春の季語として俳句や短歌などにも多く詠まれている、
 種子は風に乗って遠くまで飛び、生命力も非常に強く、発芽する場所を選ばないという。
 キク科の多年生植物で、きざきざの葉がライオンの牙を連想させることから、「ダンデ・ライオン」という英名がついている。漢字の蒲公英は中国名である。
 たんぽぽという言葉の由来には様々な説がある。冠毛が綿を丸めて布などで包んだ「たんぽ」というものに似ていることから、「たんぽ穂」と名づけられたという説もある。
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2007/11/14


蓮 Hasu 

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 ハス科の「蓮(はす)」は多年生の水生植物で、花托(かたく)が蜂の巣の様にたくさんの穴が空いていて果実が実る事から「蜂巣(はちす)」と言われ、それを略してハスになった。蓮という字は、種子が連なって付く事からと言われる。
 原産地はインドやその周辺とされ、仏教において神聖なものとされている為、アジアの多くの国では国花となっている。
 夏の早朝、水面まで花茎を伸ばし白またはピンク色の花を咲かせるが、昼過ぎの午後3時頃には閉じてしまう。花の開閉を三度繰り返し、4日目には花びらが散ってしまう儚さがある。「夏」の季語になっている。
 昭和二六(1951)年3月、理学博士の大賀一郎氏が千葉の検見川遺跡から発見し発芽させたものは、約2000年前のもので、大賀ハスとして今でも可憐な花を毎年咲かせている。
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椿 Tsubaki 

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 ツバキ科・ツバキ属である植物の総称である「椿(つばき)」は、秋の終わりから春にかけて美しい花を咲かせ、良質の油が取れるなど利用価値も高く、自然志向の化粧品などに使われている。
 その種類は原種とされるヤブツバキをはじめ、日本産だけでも2000種以上とされ、様々な色、形など魅力的な花が楽しめる。
 厚葉樹(あつばき)や艶葉樹(つやばき)と呼ばれていたものが、変化していったとされ、古くから神聖な樹木として扱われた椿は古事記にも登場している。
 花の美しさを讃えた歌は万葉集でも歌われており、「春」の季語にもなっている。茶道や華道の流行によって、鎌倉時代から室町時代の頃に鑑賞される様になっていった。
 19世紀にはヨーロッパ諸国に伝えられ、園芸植物として品種改良が進み流行した為、「椿姫」など音楽や美術作品に取り上げられていく様になった。
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2007/6/18


小満 Shouman Shoman

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 小満(しょうまん)は二十四節期の一つで、麦畑が緑黄色に色づきはじめる、五月二一日ごろ。
 この頃には、蚕が桑を盛んに食べ、紅花が盛んに咲き、麦が熟し麦秋となるとされている。
 太陽黄経が60度のときで、万物が次第に成長して一定の大きさに達して来る頃として、暦便覧には「万物盈満すれば草木枝葉繁る」と記されている。
 また、夏の陽気が次第に満ちていくとも言われ、俳句では、夏の季語にも使われる。
 長野県佐久市では、お蚕様の成長、五穀豊穣や商売繁盛を願い稲荷神社の祭りが大正時代から続いており、約500店もの露店や植木市が並ぶ、東信地方最大のお祭りとなっている。
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寒露 Kanro Kanro

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 寒露(かんろ)とは、二十四節期の一つで、次の二十四節期、霜がおりはじめる十月下旬頃を示す霜降(そうこう)までの期間を言い、現在の暦では十月八日前後を指す。
 地球から見た太陽の角度である太陽黄経が195度の時。
 霜が冷気によって凍りはじめ、雁などの冬鳥が飛来、菊の花が咲き、コオロギなどの秋の虫の音が止む。木々の葉は徐々に染まり、稲刈りも終わりを告げ、吹く風も冷たさを増す。
 「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也(冷気が加わって露が秋の深まりを感ずる冷たさになったという)」という言葉もある。
 この頃の俳句の季語としては、浅漬大根や芋煮会、稲刈り等、収穫に関係した食に関するものが多く存在し、人々の生活と食の深い関わりを感じることができる時期である。
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2007/1/31


春夏秋冬 Shun-ka-shuu-tou The Four Seasons

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 春、夏、秋、冬の四季を表す言葉。
 季節の細かい移り変わりが温度や天候、暦の上でもわかる日本では一年を通して変化を感じることが出来る。
 農耕、祭事、政治などに使うために四季を詳しく分類した二十四節気(にじゅうしせっき)があり、古くから使われている。
 季節を主題とした文学、音楽、美術品はとても多く、中でも俳句、文に使われる四季にあわせた季語は天候、動物、植物、自然、行事など様々なものがあり、今も増え続けている。
 地域に根ざした季節の行事は多く、現在でもお祭や祝い事、畑仕事などは春夏秋冬にあわせて行なわれる。
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2007/1/8


落椿 Otitubaki Fallen Camellia

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 落椿とは、俳句における春の季語である。椿は、照葉樹林の代表的な樹木であり、冬から春先に大きな花の咲く木である。
 椿の花は花びらが個々に散るのではなく、花の根元から丸ごと落ちる。まるで首が落ちるようだとして武士は椿を嫌ったというのは明治時代以降の流言であり、実際には江戸時代には大々的に品種改良が進められていた。
 花が美しく、利用価値も高いので万葉集の頃からよく知られており、特に近世に茶花として好まれ、多くの園芸品種が作られた。美術や音楽の作品にもしばしば取り上げられている。
 18世紀にイエズス会の助修士ゲオルグ・ジョセフ・カメルはフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介した。「椿姫」(アレクサンドル・デュマ・フィスの小説)にも主人公の好きな花として登場する。
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