NIPPON Kichi - 日本吉

2008/8/4

黄橡(キツルバミ) Kitsurubami 

Jp


 黄橡(きつるばみ)は、日本の伝統色のひとつで、ややくすみを帯びた赤みがかった黄色、やや黒味がかった黄赤色の名前で、木蘭色(もくらんじき)とも呼ばれる。
 橡(つるばみ)は、ブナ科の落葉高木のクヌギの古名で、秋になると大きな団栗(どんぐり)がなる。団栗の名は、橡栗(とちぐり)が転じたものという説もある。その実の傘部分を煮出して、媒染剤に鉄を使用し染色すると青みがかった黒色になり、灰汁を使用すると黄橡色になる。
 庶民の衣服の染料に多く使われたといわれている。
 橡色の衣については古くは万葉集にも詠われており、黄橡色そのものは太古から存在していたと考えられている。
 その落ち着いた色目は、現在も幅広い年齢層に人気であるという。

この記事をお気に入りに、追加します

名前
黄橡(キツルバミ)




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter