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2008/7/11


紫綾威鎧 Murasakiayaodoshi-yoroi 

Jp

 紫綾威鎧(むらさきあやおどしよろい)は、愛媛県今治市大三島町宮浦の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)に伝わっている防具である。国宝に指定されている。
 大山祇神社は、推古天皇二(594)年に創祠されたと伝わる、日本総鎮守ともされる古社である。祭神は大山積神(おおやまつみのかみ)。国宝8件、国の重要文化財75件を所有する日本有数の神社である。
 紫綾威鎧は、鎌倉幕府の創始者・征夷大将軍の源頼朝(みなもとよりとも)が奉納したものとされている。
 鎌倉時代初期の作で、麻布の芯を綾布で包み、これをもって威した綾威の鎧は極めて珍しく、厳島神社に萌葱(もえぎ)綾威鎧が一領ある以外は紫綾威を含めて大山祇神社の四領を挙げ得るのみといわれている。
 紫綾威鎧は、鎌倉時代から伝わる、貴族的な趣を伝える鎧である。
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2007/6/8


能面 深井 Noumen Fukai Noh Mask Fukai

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 深井(ふかい)は、昔は、深、深女と書き「ふかいおんな」とよんだ中年の女性の面影である。
 深井の名は、人生の辛酸を積んだ心情の深さとか、その憂いに沈んだ表情の深さなどから付けられたものとされる。
 特に、子供を失い悲しみに打ちひしがれた母親の愛情を主目的にし、えくぼ状のあさい皺があり、口元も増女に似ている。
 子供のいる中年の女面なので、頬の肉が落ち、あごにしわが入り、目元が窪み、全体的に彫りが深くなっている。
 この面を用いる時には、装束も茶、紺、萌黄(もえぎ)色など、落ち着いた色彩のものとなる。
 中年女は、時代背景もあり、子を失った母親の心乱れを扱った狂女物の主役となる事が多かった。
 深井は、「三井寺」「隅田川」「桜川」「百萬」などに使用される、深い悲しみを抱える中年女の能面である。
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