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2007/9/28


下元郷獅子舞 Shimo-motogou-shishi-mai 

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 東京都西多摩群唯一の村、人口三千人足らずの檜原村には、古くから受け継がれてきた伝統芸能が数多く残されている。
 村内の多くの地区に伝えられている「獅子舞」もその伝統芸能のひとつである。これらは全て三匹獅子によるもので、奥多摩から関東一円に広がっているといわれ、その起源は室町時代にまでさかのぼるほど古いとされる。
 村の下元郷地区に伝承される「下元郷獅子舞(しももとごうししまい)」は毎年九月上旬に貴布禰伊龍神社(きふねいりゅうじんじゃ)へ奉納される舞である。
 家内安全と五穀豊穣の祈願、感謝の気持ちを込めて奉納される獅子舞の、舞始めと舞納めは神社で行われ、その中間の演目は神社外で舞うことことがあるという。
 三匹の獅子は黒い獅子頭を被り、舞には棒使いが絡む。辺りがすっかり暗くなると、舞はさらに熱気を帯びる。長い棒を巧みに操る、見応えのある棒使いの舞も披露される。
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2007/8/20


貴船祭り Kifune-matsuri 

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 神奈川真鶴町で毎年七月二七、二八日に行われる「貴船祭り(きふねまつり)」は、神輿を乗せた船が海を渡り、豊漁や海運の安全を願う。日本三大船祭りの一つで、その歴史は一七世紀まで遡る。
 およそ一一〇〇年前、真鶴岬の沖合いから一隻の屋形船が流れ着き、それをある翁が見つけた。その船を調べてみると、木像一二体と書状が添えられてあり、翁と村民達は力を合わせ社を建造、鎮守の神として祀ったのが「貴船神社」と伝えられている。
 その後、船に神霊を移して港内の漁船や石船の祈祷をして回り、神輿が村を渡御する様になった。
 貴船神社から出された神輿は船に乗せられ、装飾を施した豪華な船など数隻を従えて対岸のお返殿に運ばれる。そこで一晩を過ごし、翌日になると周辺の町民に担がれ町内を一周、再び神社に戻る。
 神事舞踊や鹿島踊りの奉納で盛り上がるこの祭りは、平成八(1996)年に国重要無形民俗文化財に指定されている。
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2007/7/31


大瓜神楽 Oori-kagura Ori Kagura

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 大瓜神楽(おおりかぐら)は、宮城県黒川郡大衡村大瓜の貴船神社にて行われている神事である。村の文化財に指定されている。
 嘉吉三(1443)年7月、柏木より勧請されたのが貴船神社の創祠とされる。
 明治一〇(1877)年頃、岩手県より南部神楽師を招き、石川喜左衛門他8名が神楽を伝授され、大瓜神楽が発足した。
 大正時代末期に火災に遭い、神楽面以外の道具全てが焼失したが、2年後には地元有志の寄付金により再発足した。
 貴船神社の例祭日は旧暦の9月19日で、子ども神輿と共に大瓜神楽が奉納される。
 神楽は、南部神楽の流れをくみ、神舞物、軍記物、道化者の三種が舞われている。
 大瓜神楽は、地元に密着した、厳かな神事である。
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2007/7/6


塩釜みなと祭 Shiogama-minato-matsuri 

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 塩釜みなと祭は、広島県宮島町・厳島神社の管絃祭、神奈川県真鶴町・貴船神社の貴船まつりと合わせて、日本三大船祭と言われている。
 特別に仕立てられた御座船「鳳凰丸」に、奥州一之宮鹽竈(しおがま)神社のお神輿を奉安して、日本三景の一つである松島湾内を渡御するという、全国でも有数規模の海の祭典である。
 祭りは終戦直後の昭和二三年、港町塩釜の産業復興と、戦争で疲弊した市民の元気快復を願って始められた。当初は7月20日の「海の記念日」の一連の行事として、鹽竈神社例祭の7月10日に行なわれていたが、昭和三八年から8月5日に変更され、平成一七年からは7月第三月曜の祝日「海の日」に執り行われるようになった。
 昭和三九年から水産業界が新魚市場開設を記念して奉献した志波彦神社の神輿を奉安する御座船の龍鳳丸が加わり、百隻に及ぶ大小の供奉船を従えて巡幸する姿は、壮麗な見物である。
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2007/5/31


能面 橋姫 Noumen Hashi-hime Noh Mask Hashihime

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 能面「橋姫」は、能の「宇治の橋姫」で主人公の橋姫が付ける能面。
 「宇治の橋姫」のあらすじは、次の通りである。自分を捨てて他の女を妻とした夫を恨み、復讐に燃えて貴船の宮に牛の刻参りをする女、橋姫。赤い衣を着て顔に丹を塗り、火を燃やした鉄輪を頭に載せて憤怒の心を持てば鬼神になれると社人に教えられ、その決心を固める。やがて女の前夫が夢見が悪いのを陰陽師に占ってもらうと、女の深い恨みで命が今夜限りと知らされる。驚いて祈祷をしているところへ女の生霊が鬼形となって現れ、男を連れて行こうとする。
 この、女が鬼形となって現れるところで付ける能面が「橋姫」だ。女の業や嫉妬の醜さを表し、額には幾重もの青筋が浮かび、歯を食いしばり、目は大きくつり上がる。
 「橋姫」は、醜く怖い中にどこか哀しげな表情があり、女の愛の哀愁がよく表現された能面である。
 
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2007/5/10


川床 Kawadoko Kawadoko

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 川床(かわどこ)は、京都の夏の風物詩のひとつである。料理店や茶屋が川の上や屋外で、川のよく見える位置に座敷を作り、川床料理を供する。初夏の5月から9月頃まで、鴨川、貴船、高雄、鷹ヶ峯など京都市内で楽しめる。
 川床の歴史は江戸時代に遡る。裕福な商人が夏に遠来の客をもてなすため、五条河原付近の浅瀬に床几を置いたのが始まりだとか。
 現在鴨川では、京料理以外に中華や焼肉など各国の料理を選べる。5・9月は昼も川床が開催されるとか。貴船では、京料理のほか流しそうめんも楽しめ、自然の情緒たっぷりの川床として人気を集めている。
 清流のせせらぎに心洗われ、美味しい料理に舌鼓を打ち、旨い酒、そして涼に酔うひととき。京都ならではの、涼感あふれる夏の贅沢である。
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2007/1/28


八ツ淵の滝 Yatubuchi-no-taki Yatsubuchi Waterfall

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 八ツ淵の滝は、滋賀県高島市鹿ヶ瀬にある、日本の滝100選の1つに選ばれている滝である。
 八ツ淵の滝は、比良山系の武奈ケ岳(ぶながたけ、標高1214m)中腹にあり、その名の通り、魚止めの淵・障子ヶ淵・唐戸の淵・大摺鉢・小摺鉢・屏風ケ淵・貴船ケ淵・七遍返し淵の8つの淵(滝)がある。
 いずれも、青磁色をした滝の水はきれいに澄んで、凄味のある輝きと清涼さを湛えている。
 またこれら8つの淵の他にも、いくつかの美しい小滝もあり、上流の自然林から流れ出る透き通った清涼水が、発達した花崗岩の渓谷をかけ落ちている。
 また、この渓谷一帯の岩肌には、シャクナゲ・イワカガミ・ツツジなどが植生しており、野鳥や植物を観察しながらの谷歩きが楽しめ、新緑や紅葉の季節には、ハイキングにも最適である。
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2007/1/25


貴船まつり Kifune-matsuri Kifune Festival

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 貴船まつりは、神奈川県足柄下郡真鶴町にて行われる日本三大船祭の一つで、国指定重要無形民俗文化財である。
 17世紀中頃、船に神霊を移して港内の漁船、石船を祈祷し、また、神輿を渡御するようになり、貴船まつりの原型が生まれた。
 毎年7月27日、28日の2日間に渡り真鶴町を一色に染め、古くからの伝統を重んじた格式ある祭として全国にその名を知られている。
 祭の象徴ともいえる極彩色の彫刻が見事な小早船、賑やかに盛り上げる真鶴ばやし、真摯に踊り続ける鹿島踊り、男たちの力強さが表現される花山車や櫂伝馬など、見所が非常に多い事から、毎年、一目見ようと全国各地から多くの人々が見物に訪れる。
 貴船まつりは、真鶴町の団結を深める、地域一帯の祭事である。
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