NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/15


福島 灯篭流し花火大会 Fukushima Tourou-nagashi-hanabi-taikai Lantern Floating in Fukushima

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 先祖や死者の霊を弔うために、灯篭や供え物を海や川に流すのは、「灯篭流し」と呼ばれ日本の伝統的な行事として各地で行われている。
 福島県田村市船引町の船引地区でも、町の繁華街を流れる大滝根川に二〇〇〇個以上の灯篭を流し、夏を締めくくる行事になっている。
 この灯篭流しは、昭和二四(1949)年、戦後間もない頃、戦没者を供養する盆の送り火として灯篭が流されたのが始まりで、その後も続けられ、昭和三〇(1955)年には花火大会も行われるようになり、夏を彩る行事として定着していった。
 今では各団体が趣向を凝らした灯篭を制作して審査も行われている。
 時代と共に少しずつ内容を変えながらも、大滝根川の川面にゆらめきながら映る淡い光、そして夏の夜空をひと時染める花火が、今も昔も変わらぬ人々の思いを乗せて流れていく。
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2008/7/10


新野の盆踊り Niino-no-bon-odori Niino Bon Dancing

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 「新野の盆踊り(にいののぼんおどり)」は、八月の中旬に長野県の阿南町新野でおこなわれる民俗芸能である。
 この盆踊りは、天文二(1533)年、現在でも近隣の信仰の厚い瑞光院の開山祝いの際、伊豆下田の人々がやって来て踊っていたものを、お盆に取り入れたのが始まりだといわれている。
 囃子などの鳴り物は一切使わず、肉声だけでおこなわれ、音頭取りと踊り子が一体となって上の句と下の句を掛け合い、調子を合わせ唄い踊るというものだ。
 盆踊りは夜の九時頃から翌朝まで三夜の間、夜を徹しておこなわれ、輪踊りや行列踊りなど休むことなく繰り返し踊り続ける。精霊の供養であり、老若男女、誰でも気軽に輪に入ることができ、真似をしながら踊るという形式である。見る踊りというより、自分自身で自然に踊って楽しむ形である。
 三日目の最後は切り子灯篭に火をつけ、皆、後を振り返らずに秋唄を唄いながら家路に向かっていく。
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2008/1/30


薩摩の水からくり Satsuma-no-mizu-karakuri 

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 毎年七月、鹿児島県下の各神社では境内に淡く美しい沢山の灯篭を灯す六月灯が行われる。場所によっては出店や花火、ミニコンサートもある夏の風物詩だ。
 加世田市竹田神社、知覧町豊玉姫神社、吹上町温泉祭りの三ヶ所ではこの六月灯に「水からくり」とよばれる人形劇が奉納される。
 浄瑠璃風の武者人形が舞台の上で矢を射、刀を交える。水からくりは人の手で人形を操作するのではなく、舞台の脇にある水車の動力を利用して、歯車や滑車などで全自動の舞台を設計、複雑な仕草や演技の描写を表現する。
 演目は牛若丸と弁慶、巌流島の決闘、那須与一や花咲かじいさん、かぐや姫、桃太郎など、親しみのあるもので、各上演時間は約20分ほど。パフォーマンス性たっぷりで、大人から子どもまで幅広く楽しめる。 
 水からくりは、全国で唯一の水車によるからくり人形であり、昭和五九年に国選択有形民俗文化財に指定された。
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2007/9/14


宮崎 舞鶴公園桜まつり Miyazaki Maizuru-kouen-sakura-matsuri Maizuru Park Cherry Festival in Miyazaki

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 高鍋町の舞鶴公園は高鍋城跡に整備された公園で、平安期の面影が堀に残る歴史のある名所である。高鍋城はその地形が鶴が羽を羽ばたかせる姿に似ていることから舞鶴城とも呼ばれたという。
 「舞鶴城址桜まつり」とも呼ばれる「舞鶴公園桜まつり(まいづるこうえんさくらまつり)」は毎年三月下旬から四月上旬にかけて行われる。
 園内には昭和二五年に植栽された約一〇〇〇本のヤマザクラやソメイヨシノが毎年見事な花を咲かせている。またツツジも約二〇〇〇本植えられており、桜の美しさに彩を与えている。期間中、夜にはライトアップされ、夜桜が楽しめる。
 祭りの期間中、園内ではスポーツ大会、物産展、スケッチ大会、演芸大会、お茶会、「舞鶴灯籠」の点灯などたくさんのイベントが開催されるため、たくさんの人で賑わう。
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2007/7/31


上杉雪灯篭まつり Uesugi-yukidourou-matsuri Uesugi Snow Lantern Festival

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 山形県米沢市で毎年行なわれる雪の祭典。
 2月第2土曜・日曜に、松が岬公園一帯を主会場に2日間にわたって約300基の雪灯篭、2000個の雪ぼんぼり(雪洞)が並ぶ。
 燭が揺らぐ情景には妖しいまでの美しさがあり、幻想的なメルヘンの世界へと訪れた人々を誘う。
 松が岬公園内の鎮魂の丘には巨大な雪で作った鎮魂の塔が建ち、第2次世界大戦で故郷に想いを残して散った、郷土の英霊のための鎮魂祭が行われ、献灯される市民の列は夜遅くまで続く。
 隣接した上杉記念館では郷土料理を楽しむ「雪見の宴」が催される。窓外に雪を眺めながら郷土料理を囲み盃を交わすのも一味である。
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2007/7/25


おけら詣り Okera-mairi Okera-Mairi (New Year Visit to Okera)

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 おけら詣りは、京都府京都市の八坂神社で毎年大晦日から正月の朝にかけて行われている新年を祝う行事だ。
 八坂神社で正月に焚かれる神火を持ち帰り、その火で雑煮を作ると、その年一年間の無病息災が叶うという故事に習ったもの。
 「おけら」とはキク科の多年草で、その根は古来から漢方の胃腸薬や、火の中にくべて魔除けなどに用いられてきた。そういったことが転じて、このおけら詣りが始まった。
 大晦日、本殿で除夜式が行われた後、神職の手により神火が五基のおけら灯ろうに灯される。灯ろうには願い事が書かれた「おけら木」もくべられており、様々な願いをまとった神火を、竹の皮をよって作られた縄の先に移し、その種火を持ち帰るのだ。
 参拝者達が種火が消えないように縄をくるくると回しながら家路につくその光景もまた、この詣りの名物といえるだろう。
 そこには、火というものに対する日本人の古来からの信仰観念が色濃く息付いている。
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2007/7/20


とうろう流しと大花火大会 Tourou-nagashi-to-daihanabi-taikai Lantern Floating and the Great Fireworks Display

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 とうろう流しと大花火大会(だいはなびたいかい)は、福井県敦賀市松島町の松原海岸にて、毎年8月16日に行われる名物行事である。
 昭和二五(1950)年、旧盆に、戦没者の霊を慰めるために始まったとされる。
 大花火大会は、名勝「気比の松原」をバックに、水上花火やスターマインなどが、日本海側最大級の1万2000発が打ちあがり、ダイナミックに繰り広げられる。
 また、大花火大会にあわせ、僧侶の読経の中、赤・青・黄色の3色の灯籠約6000個が松原海岸にいっせいに流される。
 近年ではレーザーや音響を駆使した大規模な舞台設定も行われ、打ち上げ花火に始まり、キャラクター花火など、技巧を凝らしたものもある。
 とうろう流しと大花火大会は、水と光と音が調和した、厳かでありながらも神秘的な催し物である。
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2007/7/19


会津白虎まつり Aizu-byakko-matsuri Aizu Autumn Festival

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 会津白虎まつり(あいずびゃっこまつり)は、福島県会津若松市にて行われる祭りである。
 以前は会津秋まつりと言う名だったが、会津と言えば「白虎隊」として全国的に知られており、さの知名度を生かし、インパクトある名称にと改称したもの。
 深い歴史の残る会津若松に秋を告げる伝統の祭りで、県内外から多くの観光客が訪れる。
 市民総勢1000人が灯篭を揺らし市内を練り歩く幻想的な風景で祭りのオープニングを飾り、鶴ヶ城跡で「先人供養祭」が行われ、白虎まつりのメイン「会津白虎行列」がスタートする。
 市民が扮する白虎隊や松平公といった会津藩縁の武者行列は約500名にものぼり、まさに圧巻。
 夜には「会津磐梯山踊り」も行われ、祭りを一層盛り上げる。
 会津白虎まつりは、戊辰戦争を偲ぶ、会津の秋の一大イベントである。
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