NIPPON Kichi - 日本吉

2007/7/26

はねこ踊り Haneko-odori 

Jp


 宮城県石巻市桃生町で、四年に一度開催される寺崎八幡神社例大祭。その祭で、豊作の感謝を込めて奉納されるのが、はねこ踊りだ。
 この地域では、宝暦、天明、天保の時代に飢饉に見舞われ、村人達はそれでも豊作を願って神社に踊りを奉納していた。
 そんな中、ようやく大豊作の年を迎えることができ、百姓たちは今までの踊りにさらに飛び上がらんばかりの喜びを加え、踊りまわったのが始まりとされている。
 はねことはこの地方の方言で「跳ねる人」という意味を持ち、踊りの中にも豊作の喜びを表現した跳ねる様子を見ることが出来る。
 また、踊りの身振りの中には田植えや刈り取りを伺わせるような動作も盛り込まれており、飢饉に苛まれていた村人達の切なる願いが垣間見られるようである。
 そして、そんな状況を乗り越え、ようやく大豊作を迎えられた喜びを表す跳ねる動作。
 両手に扇を手にして練り歩くこの踊りには、当時の農民達の希望と喜びが凝縮されている。

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住所
986-0313 宮城県石巻市桃生町中津山
名前
はねこ踊り




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