NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/13


苧麻 Cyoma,Karamushi 

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 苧麻(ちょま/からむし)は、植物であり、古くから日本で使用されてきた天然繊維である。
 イラクサ科の多年生低木であり、別名・まを、からそ、ラミーとも呼ばれ、赤苧麻・青苧麻・白苧麻・在来種の4種類があるが、現在栽培されているのは青苧麻がほとんどとされる。
 人が木綿をまだ知らず、草木から糸を採る事を覚えたはるか昔からのつきあいで、以前から越後上布、小千谷縮、能登上布、近江上布、奈良晒布、宮古上布、八重山上布などと称され愛好されていた。
 大正時代に中国から多量輸入され品種改良されるようになってから、苧麻と呼ばれるようになった。
 繊維は硬く張り・コシがつよく、通気性に優れ、吸湿、放湿性に優れ、強い洗いにも耐え洗濯で汚れが落ちやすいという特徴を持つ。
 苧麻は、古くから布生地として利用されてきた、伝統の天然繊維である。
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2007/11/8


因州和紙 Insyuu-washi 

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 因州和紙(いんしゅうわし)は、鳥取県東部地方で生産される和紙で、製品には画仙紙、書道半紙、襖紙などがある。昭和五〇(1975)年五月、通商産業大臣(現経済産業大臣)により伝統的工芸品に指定された。
 江戸時代前期から中期にかけて、藩が公務で使う御用紙を全て藩内でまかなうことを目的に作られたのが始まりとされている。明治時代に入ると、県の指導により和紙の原料となる三椏(みつまた)栽培に力が注がれるようになり、製紙工場数は江戸時代の約五百から千三百以上に増加した。昭和時代中期になると、手漉きの画仙紙、書道半紙や工芸紙の生産が軌道に乗り、因州和紙は更なる発展を遂げた。
 製法は、とろろ葵の根から作った液を紙料液に加えて簀桁(すげた)で汲み、揺り動かしながら繊維を絡め合わせ、何度も汲み上げることによって希望の厚さを求めてゆく。この工程には高度な技術と豊富な経験が必要で、名工と呼ばれる職人の漉いた紙は、百枚が百枚とも同じ重さで、厚さにも偏りがないという。
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2007/5/25


アイヌ 樹皮衣 Ainu Juhi-i Ainu Bark-Fiber Cloth

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 アイヌの樹皮衣(じゅひい)は、北海道アイヌの伝統的な布の事であり、この布を使って仕立てた衣装の事でもある。
 アイヌの代表的な、最も身近な衣服であり、アイヌ語からアットゥシ、厚司織などとも呼ばれる。
 オヒョウなどの木の内皮にある繊維を元に作った素材を、機にかけて織った織物であり、衣服として作られる事が多い。
 無地よりも、木綿太糸を織り込んだものの方が、貴重な木綿糸を加えた分だけ上等とされた。
 アイヌの中でも、北海道アイヌが主に用いたものである。
 アイヌの生活の場で着られたほか、18世紀後半には本州へ大量に運ばれ、耐久性に優れ織目も細かい布として、日本各地で反物や衣装として利用された。
 現在でも樹皮衣は、北海道各地で工芸品として制作されている。
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2007/1/25


伊賀くみひも Iga-kumihimo Iga Kumihimo Braid

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 伊賀くみひもは、三重県伊賀市で作られる伝統工芸品である。
 くみひもとは生糸、絹糸を主に、金銀糸を組糸に使い、伝統的な組台を使って繊細な美しさをもつ紐に編み上げられた物である。
 伊賀くみひもの始まりは奈良時代以前にまで遡る。平安時代には仏具、神具等に凝った紐が用いられるようになった。
 武士階級の時代になると、武具類を中心とするくみひも文化が生まれた。明治以後も、江戸時代の伝統くみひもの技術は和装に欠くことのできない帯締め、羽織紐として親しまれている。
 美しく染め上げられた絹糸、その一筋一筋が交じり合い、独特の風合いと、味わいを醸しだす。それらが織りなす美しさが組紐の味わいである。
 1976年、経済産業大臣が定める伝統的工芸品に指定される。
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2007/1/24


越中和紙 Ecchu-washi Ecchu Japanese Paper

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 北アルプスの山麓から湧き出る名水に恵まれた越中地方は、昔から紙漉きが盛んだった。「越中和紙」と呼ばれる和紙は、丈夫で腰があり、古典的な障子紙、半紙、提灯紙、近代的な書画、版画用紙や100種類にもおよぶ染紙など多岐に渡る製品に使われている。
 古くは奈良時代に書かれた「正倉院文書」などの古文書に越中国紙(えっちゅうのくにがみ)についての記録が残っている。また、平安時代に書かれた「延喜式(えんぎしき)」にも、税として納める作物として和紙が記されるなど、きわめて歴史は古い。
 越中和紙は全国的に見ても若い後継者に恵まれ、伝統的な楮(こうぞ)紙や染紙などの古典的な和紙はもとより、新しい工芸和紙や和紙加工品、観光土産品などの商品開発にも積極的に取り組んでいる。
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