NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/17


リンナイチャシ Rinnai-chashi Rinnai Chasi

Jp En

 「リンナイチャシ」は、別名ツルライエともいわれ、アイヌ語で「盛土した砦」という意味である。
 これは、日本の城において外堀にあたる前衛の、エンカルチャシ・ピラチャシ・エエンチャシを一望する要となる場所で美幌アイヌの鎮守の霊地であったと言われている。
 アイヌの人々の間では、物を造る時に年越しをすると「ウエンカム」と呼ばれる悪魔の神が憑くという信仰から、決して年をまたぐことはしなかったと伝えられており、機械等が無かった時代に一年足らずでこれだけの規模の建造物をを作り上げたということは、美幌アイヌの強大な力を物語っていると言える。
 学術的に大きな意義を持つこの場所は、アイヌコンクリと呼ばれる堅い安山岩の割り石を粘土で練り上げ築いた巨大な構築物で、単なる見張りの砦であったのか、また敵襲に備えた砦であったのか、真相はまだ解明されていない。
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2007/3/13


鶴ヶ岱チャランケチャシ Tsurugatai-charanke-chashi Tsurugadai Charanke Chashi

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 鶴ヶ岱チャランケチャシは、北海道釧路市鶴ヶ岱にあるアイヌの人々が築いた砦である。国指定の史跡とされる。
 チャランケチャシとは談合、談判をする砦という意味であるが、これは後に和人によって付けられた名前である。
 というのも、ここはトーモシリ(湖の中島)であり、トーコロカムイ(湖の神様)の遊び場と伝えられ、神聖な場所とされていたが、大正5年にこのチャシが発見されるまでは、釧路アイヌの中にここがチャシコツであることを知る者はいなかったからである。
 このチャシは2条の堀を巡らし、東西30m、南北18mの楕円形をしている。かつては離島であったが、現在は陸続きである。
 鶴ヶ岱チャランケチャシは、まさに、忘れ去られたアイヌの聖地であるといえよう。
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