「昭和新山（しょうわしんざん）」は、北海道有珠郡壮瞥町にある火山。支笏洞爺国立公園に属しており、国指定特別天然記念物に指定された。
　昭和十八（１９４３）年に始まった群発地震をきっかけに、昭和十九（１９４４）年、地割れと共に一帯の畑や松林が隆起し、この山が忽然と生まれた。今では標高４０７ｍにまで隆起している。今世紀で最も新しい火山のひとつである。
　半円形の火山の溶岩塔部分は茶褐色で、岩肌から今も水蒸気を吹き上げる。学術的にも貴重な山とされている。
　有珠山ロープウェイから望む昭和新山は、荒々しい岩肌が豪快で、堂々たる威容を示している。