NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/11


日高竜門 Hidaka-ryuumon Hidaka Ryumon Gorge

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 北海道沙流郡日高町。そこを流れる沙流川下流に位置する岩内ダムから少し離れた場所に、日高竜門(ひだかりゅうもん)がある。
 竜門とはいわゆる登竜門のことを表し、その名の通り一帯は曲がりくねった渓谷になっており、その両岸には険しく切り立った断崖が続く。
 夏にはカヌーなどで下れば、変化に富んだ渓谷とそそり立つ断崖絶壁を間近で楽しむことが出来るだろう。
 また、秋になれば絶好の紅葉スポットになることでも知られており、断崖で赤や黄色の衣装に衣替えをする木々の絶景を心行くまで楽しむことが出来る。清流に耳を傾けながら秋風にそよぐ紅葉は、まさに秋の趣きだ。
 ただし、時を忘れないようにしてほしい。ここは日高町で一番日の短いところ、といわれている場所だ。理由はその切り立った断崖に夕日が遮られてしまうことなわけだが、秋の日はつるべ落とし。時間を気にするのは無粋だが、それだけの魅力がこの場所にはある。
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2007/1/29


天田昭次(人間国宝) Amata Akitsugu Akitsugu Amata (Living National Treasure)

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 昭和二(1927)年、刀匠、天田貞吉の長男として本田村(現・新潟県新発田村)に生まれる。平成九(1997)年、刀匠として重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
 氏は父を振り返り「天才肌なところがあった」と語る。父が三十八歳の若さで亡くなったとき、氏はわずか十歳。父の跡を継いで刀匠になるために、小学校卒業と同時に東京の道場に入門する。以降、刀づくりに生涯をささげることとなった。三十三歳のときに病に倒れ、八年間も闘病生活を送るなど、けっして順風満帆ではなかったが、刀づくりへの執念が氏を蘇らせた。
 長年の努力が結集し、現代の刀匠の登竜門「新作名刀展覧会」で初めて「正宗賞」を受賞したのが四一歳のとき。才能と努力が世間に認められるところとなった。
 現在もなお全国各地の砂鉄を求め、たゆまぬ研鑽を続けながら日本刀の世界に挑み続けている。
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2007/1/19


鯉 Koi Koi Carp

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 原産は中央アジア。淡水魚。中国では魚類の代表とされる。黄河の竜門を、他の魚は登ることはできなかったが、鯉だけが登ることができ、神通力を得て竜となったという登竜門伝説が残り、出世魚として祝いを意味する。端午の節句に鯉のぼりを飾るのは、登竜門伝説による。
 日本書紀に、鯉が観賞の対象であった内容の記述もあり、日本では古くから観賞用として飼育されていた。また、鯉は生命力が強く、滋養に優れ、産後の肥立ちや母乳が出ない婦人への栄養食、また心臓や呼吸器の病の特効薬とされた。
 かつては鯛(たい)より鯉(こい)の方が上位とされ、祝宴には欠かせない魚であったが、鯉の腹びれは子留めの意があるとされ、婚礼にはタブーであった。
 日本の鯉は、中国から輸入されたという説があったが、琵琶湖などに野生の鯉が分布し、昔からの自然分布とされている。
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