NIPPON Kichi - 日本吉

2007/5/10

金沢箔 Kanazawa-haku Kanazawa Gold Leaf

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 金閣寺、日光東照宮をはじめ、漆工芸、仏壇仏具や織物、久谷焼など、様々な分野で美しい輝きを創造する金沢箔。石川県の金沢は、400年以上の金箔の歴史を持ち、現在は日本一の金箔生産量を誇る。
 江戸時代、江戸や京都以外で箔を作ることは禁止されていたが、加賀藩では藩の工芸振興のために、公にはせず金箔の生産を行っていた。雨や雪の多い金沢の気候が金箔を作ることに適していたことも、金沢箔の発展に貢献した。第一次世界大戦中にドイツが金箔を供給できなくなると、金沢が金箔を輸出。これにより世界的に金沢箔が有名になった。
 箔打ちは、10円硬貨ほどの大きさの金合金を叩いて、畳2枚分の大きさまで伸ばす作業。透かすと向こう側が見えるほどの薄さになっても金の輝きを失うことなく、均一の薄さに仕上げなければならない。この絶妙な匠の技が、多くの文化遺産を現代へと伝える大きな役割を果たしたのである。

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住所
920-0022 石川県金沢市北安江1-5-10(金沢市立安江金箔工芸館)
名前
金沢箔
電話
076-233-1502(金沢市立安江金箔工芸館)




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