NIPPON Kichi - 日本吉

記事数18件: 1~8 件表示     >>     >|  

2007/9/4


諫早・川まつり Isahaya Kawa-matsuri 

Jp

 長崎諫早市では毎年7月25日に「諫早(いさはや)・川まつり」が行われる。
 昭和三二(1957)年の諫早大水害は、行方不明者も含め539人の尊い命を奪った。この大水害の犠牲者の冥福を祈りつつ、防災の誓いを新たにする為、市と商工会議所などが中心となって大水害のあった7月25日に諫早公園前の本明川河川敷一帯で開催しているのが「諫早・川まつり」である。
 お祭りを「動」と「静」に大別すると、ここのお祭りは厳かで幻想的な「静」の祭りで、午後8時から市役所近くの高城橋で行われる式典では、市民らが犠牲者の霊に黙祷し、冥福を祈る。
 そして、本明川では約23000個の万灯が一斉に灯され、静寂な川面に灯火を映す。その灯火が神秘的な光景を観せる中、夜空には花火が打ち上げられ大輪の華を大音響と共に咲かせ、観客をこの明かりと音のコントラストで魅了しているのだ。
 尊い命の冥福を祈るこのお祭りは、神秘的な雰囲気の中で厳かに行われる。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/20


北國花火金沢大会 Hokkoku-hanabi-kanazawa-taikai 

Jp

 七月初旬から九月の終わり頃まで、石川県の各市や町、約二〇箇所で行われる「北國花火大会」の中で、「北國花火金沢大会(ほっこくはなびかなざわたいかい)」は一、二を争う規模である。
 七月の終わりに石川県金沢市で行われ、毎年スケールアップする打ち上げ花火の総数は一〇〇〇〇発以上にものぼる。金沢の夜空を焦し、市内を流れる犀川(さいがわ)の川面を眩く照らす。
 犀川緑地で行われる、スターマインの五箇所同時打ちや滝仕掛けは素晴しく、大きな歓声が上がる。そして、息もつかせない一〇〇〇連発の乱れ打ちが始まると、怒号にも似た歓声が鳴り響いて止まない。
 周辺は四方に遮るものも無く遠くからも見物は可能だが、それでも毎年二〇万人以上の観客が訪れる、活気のある花火大会である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/25


北上運河 Kitakami-unga 

Jp

 北上運河(きたかみうんが)は、宮城県石巻市の中心部を流れる旧北上川の河口から鳴瀬川の河口までを結ぶ約12kmの運河である。
 水をなみなみとたたえた川面は美しく、運河沿いの歩道は真っ青な空と川の景色を楽しめる格好の散歩道である。
 北上運河は明治新政府による、我が国初の西洋式港湾である野蒜(のびる)築湾に伴い開削されたもので、明治十五(1882)年に完成した。
 開削当時に植えられた黒松林や、地元名産の稲井石を使った石積護岸、海面と北上川の水位差を利用して造られた煉瓦造りの石井閘門(こうもん)などが残り、明治の面影を偲ばせる。この石井閘門は、現在も現役で稼動中だという。
 現在、これらの遺構を保全しながら新たな水辺空間を造り出す地域運動が進められている。1999年にオープンした「北上川・運河交流館」がそのひとつで、交流館では運河紀行をバーチャル体験できるほか、歴史を学べる展示物もある。水の都、石巻ならではの試みである。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/11


厚田川 Atsuta-gawa The Atsuta River

Jp En

 厚田川(あつたがわ)は、北海道石狩市旧厚田村を流れる、延べ30kmの清流だ。
 その源を北に広がる増毛山地に発し、今も自然を色濃く残した清らかな流れに乗って、遡ってくる鮭の姿も見ることが出来る川として知られている。
 川沿いに少し上流に行けば、そこはもう自然あふれる世界だ。緩やかに続く川の流れと両岸に続く渓容は、この川に鮭が帰ってくるのもうなずける美しさだ。
 鮭の遡上のシーズンは九月から十月にかけてで、ちょうど渓谷の木々が赤や黄色に色付き始める頃なため、体をくゆらせて水面近くを泳いでいく鮭と紅葉の二つを同時に楽しむことも出来る。
 鮭が遡上することからもその川の清らかさは言うに及ばず、流域にある公園と併設されたキャンプ場からは多くのカヌー愛好者たちがこの川の美しさにあこがれて、川面にカヌーを浮かべにやってくる。
 人は川を満喫するために下り、鮭は新たな命をはぐくむために上る。想いはどこかで交錯し、よりこの川を豊かにする。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/4


三船祭 Mifune-matsuri 

Jp

 毎年5月の第3日曜日、渡月橋上流の大堰川(おおいかわ)の川面に、平安時代が再現されたかのような雅な御遊びが繰り広げられる。車折神社(くるまざきじんじゃ)例祭の延長神事・三船祭(みふねまつり)である。
 竜頭船、鷁首船(げきすぶね)など約20数隻を従えた御座船がゆるゆると流れを漕ぎ上がり、舞踊、献茶、小唄、尺八などの諸芸が奉納される。また扇流船からは色とりどりの扇を川面に浮かべる「扇流し」が行なわれ、新緑の映える大堰川に華やかな彩りを添える。
 この祭りは、昌泰元(898)年、長月二一日、宇多上皇が嵐山に御幸の折、大堰川で御船遊びをなされたことが始まりとされているが、車折神社が昭和三年の御大典を記念し、故事に則って「三船祭」を創始、以降、5月14日の例祭の延長神事として行なわれるようになったもの。
 「三船」の名の由来は、白川天皇が御舟遊びをされた折、和歌・漢詩・奏楽に秀でた者を3隻の舟に乗せて従えたところからその名がついたとされている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/6/27


遊楽部川 Yuurappu-gawa 

Jp

 遊楽部川(ゆうらっぷがわ)は、北海道二海郡八雲町を流れる川である。
 北海道南部にある標高1053mの太櫓岳を源に、内浦湾に流れ込む全長わずか28・5kmの自然の残る清流である。
 ユーラップとはアイヌ語で温泉水が流れる川という意味を持つ。
 八雲町の市街地がある河口部分を除けば護岸整備もされず、ダムもなく、木々が川面に垂れるように茂る昔なつかしい風情を保つ。
 南の方に生息しているアユの太平洋側の北限の川であり、北の方に生息しているシシャモ、キュウリウオの太平洋側の南限にあたる川で、北と南の魚が重なって生息する、興味深い生態をしている。
 川岸には杉、カワヤナギ、ミズナラ、ヤマハンノキが目立ち、上流の谷間ではブナの森となる豊饒な流域が作られている。
 遊楽部川は、豊富な自然を誇る静かな流れの川である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/23


山梨 尾白川渓谷 Yamanashi Ojiragawa-keikoku 

Jp

 尾白川渓谷(おじらがわけいこく)は山梨県北杜市を流れ、南アルプス、甲斐駒ケ岳を源流にする渓谷である。
 日本名水百選に選ばれた清流であり、三段の瀑布を持つ神蛇滝(じんじゃたき)、大きな落差を持つ不動滝、清流を湛える千ヶ淵などの急峻な渓流から広い淵まで様々な表情を持つ。
 渓谷に沿って尾白川渓谷道が造られており、竹宇駒ヶ岳神社前宮から不動滝までを歩くことが出来るが、鎖場や木の根なども多い登山道のため、十分な装備の上で訪れることが望ましい。
 一部渓流から離れる尾根道も存在し、こちらのルートは比較的安全なことから、ハイキングコースとして使う登山客も多い。
 季節により、新緑や紅葉が川面に映える絶景を持つ、景勝の地である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




山梨 丹波渓谷 Yamanashi Taba-keikoku Taba Gorge

Jp En

 丹波渓谷(たばけいこく)は山梨県北都留郡丹波山村を流れる、丹波川上流の渓谷を指す。
 多摩川源流となる豊富な水と急流に奇岩が連なる。武田信玄滅亡の折、金山の秘密がもれるのを防ぐ為、淵に掛けた吊橋の上で踊る女性を、吊橋の蔦を切り沈めたという悲劇伝説の残る花魁淵(おいらんぶち)や、巨石が連なる滑瀞(なめとろ)など、見所も多い。
 遊歩道が無いため、併走する国道411号線から望む形になるが、展望台や茶店などから眺望を楽しむことが出来る。
 秋口には山間と川面がまばゆいほどの紅に染まり、鮮やかな紅葉を見せる。
 近隣には丹波山温泉のめこい湯や、日本一のローラーすべり台などが併設されており、大人も子供も楽しめる景勝地として人気が高い。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数18件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter