NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/25


葛木二上神社 Katsuragi-futakami-jinja 

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 二上山(にじょうざん)は、標高五一七メートルの雄岳と雌岳の二峰からなるトロイデ式火山で、主に縄文時代、石器などの材料に使われたサヌカイトの産出地として知られている。この雄岳の山頂近くにあるのが、葛木二上(かつらぎふたかみ)神社である。地元では「権現さん」と呼ばれ、親しまれている。
 この辺りでは「岳のぼり」という、雨乞いの年中行事がある。これは、二上山からの水を利用する山麓の人々によって、古くからおこなわれてきた風習である。春になり稲作を開始する頃、二上山に登り、雨乞いを祈願するというものである。
 ご祭神は、別名・建御雷神(たけみかずちのかみ)とも呼ばれる豊布都御霊神(とよふつみたまのかみ)と、大国御魂神(おおくにみたまのかみ)である。御雷の名は雨を降らせる雷神のことで、雷は「神鳴り」ともいわれる。
 社殿は昭和四九(1974)年に焼失してしまい、現在の建物は昭和五〇(1975)年に再建された。
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2008/9/1


百済寺 三重塔 Kudara-ji Sanjuu-no-tou 

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 奈良県北葛城郡広陵町にある百済寺(くだらじ)の創建の時期、経緯等は明らかでない。寺は三重塔と小さな本堂を残すのみである。
 塔は鎌倉時代中期に建立され、高さ22.9メートル、本瓦葺である。長い相輪を持つ。三手先(みてさき)、二層の繁垂木(しげたるき)を用い、がっしりと軒を支えている。軒先の四方には牙を出したかわいらしい鬼瓦(おにがわら)が据えてある。
 塔の内部は四天柱と来迎壁(らいごうへき)があり、須弥壇(しゅみだん)という大型の壇に、金剛界大日如来像を安置する。明治三九(1906)年に県の重要文化財に指定されている。
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興福寺 三重塔 Koufuku-ji Sanjuu-no-tou 

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 興福寺の三重塔は康治二(1143)年に創立されたものであるが、治承四(1180)年の大火で焼失し、その後鎌倉前期に再建されている。
 本瓦葺で高さは19.15メートル。「みかえりの塔」として有名な長野県の大法寺(だいほうじ)三重塔と同じく、一番下の軒である初重がやや大きく設計してあり、落ち着いたシルエットになっている。
 また、白壁と木組みのコントラストが印象的で、洗練された美しさだ。初層内部は四天柱を板壁で対角線方向に仕切り、千体仏を描いている。中央には窪弁才天像とその諸尊が祀られている。
 毎年七月七日に「弁才天祭り」が開催され、特別開扉される。昭和二七(1952)年に国宝に指定された。また、塔を含め興福寺は「古都奈良の文化財」の一部として、平成一〇(1998)年に世界遺産に登録されている。
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2008/8/29


当麻寺 東塔 Taima-dera Tou-tou 

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 当麻寺(たいまでら)は奈良時代創建の寺院で、大和の代表的な古寺。近鉄当麻寺駅からまっすぐ伸びる参道を進み、山門をくぐった左手に建つのが国宝の東塔である。重厚感にあふれ、見上げるほどに歴史を感じさせるその三重塔は、法隆寺に次いで日本で二番目に古い。
 奈良時代の天平年間に創建され、高さは22・21m、本瓦葺き。屋根上の飾りの相輪(そうりん)は上部の水煙(すいえん)に特徴があり、水煙の下にある宝輪(ほうりん)も、通常は九輪であるところ八輪でできている。
 少し離れたところに西塔(国宝)が建つが、東西二基がそろって創建当時から現存するのは、日本ではここしかない。
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当麻寺 西塔 Taima-dera Sai-tou 

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 当麻寺(たいまでら)は、奈良県葛城市當麻にある高野山真言宗と浄土宗の並立する寺院で、本尊は弥勒仏、當麻曼荼羅。新西国三十三箇所霊場第11番、大和十三仏霊場第6番札所などとされる。推古天皇二〇(612)年、聖徳太子の異母弟・麻呂古王によって開基・創建されたと伝わる。
 西塔(さいとう)は、東塔にやや遅れて奈良時代最末期から平安時代初頭の建築と推定される。塔は高さ24.81mで本瓦葺の三重塔で、基壇の上に建ち、中央間は広い板唐戸、脇間白壁、組物は三手先、中備えは三間とも間斗束で、国宝に指定されている。
 東西の塔にデザインや建築時期の違いは若干あるものの、近世以前の東西両塔が現存する日本唯一の例として、きわめて貴重なものとされている。
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2008/8/26


薬師寺 東塔 Yaushi-ji Tou-tou East Pagoda at Yakushi-ji Temple

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 薬師寺(やくしじ)は、奈良県奈良市西ノ京町にある法相宗大本山の寺である。本尊は薬師如来。西国薬師霊場第1番札所とされ、南都七大寺のひとつに数えられる。天武天皇九(680)年、天武天皇の勅願により創建された。
 東塔(とうとう)は、天平二(730)年に平城京にて西塔と相対して新築されたとされる総高33.6mの塔で、国宝に指定されている。三重塔であるが、各層にスカートのような裳階(もこし)をつけているため、六重塔のように見えるのが特徴である。
 塔の上部には水煙が祀られており、水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空に仏を讃えている。
 薬師寺の東塔は、薬師寺で唯一創建当時より現存している、悠久の時を重ねてきた建築物である。
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法起寺 三重塔 Hokki-ji Sanjuu-no-tou 

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 飛鳥時代の慶雲三(706)年に建立されており、日本最古の三重塔である。建立後は再三にわたり大修理が行われたが、調査研究が重ねられ、飛鳥時代の様相をとどめている。
 本瓦葺であり、屋根の勾配がゆるく軒が深い。初層から上層にいくにつれ細くなる、安定したシルエットである。高さは約24メートル。特異な形式である薬師寺東塔を除けば日本最大の三重塔である。
 軒下の雲の形の雲肘木(くもひじき)という組み物、卍(まんじ)を崩した形を繰り返した卍崩しという文様など飛鳥時代の形式である。内部には仏壇に大行天皇(たいこうてんのう)尊儀と書かれた位牌を祀る。
 昭和二六(1951)年に国宝に指定されている。また、法起寺は「法隆寺地域の仏教建造物」として平成五(1993)年に世界遺産に登録されている。
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2008/8/25


南法華寺 (壷阪寺) 三重塔 Minami-Hokke-ji(Tsubosaka-dera) Sanjuu-no-tou 

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 南法華寺(みなみほっけじ)は、奈良県高市郡高取町壺阪にある真言宗豊山派の寺である。本尊は十一面観音菩薩で、西国観音三十三ヶ所霊場第6番札所とされる。山号は壺阪山で、壺阪寺(つぼさかでら)の通称で知られる。大宝三(703)年、元興寺の弁其上人を開基とする古寺で、「壷坂霊験記」の舞台として有名である。
 三重塔は、明応六(1497)年に竣工され、江戸時代の宝永七(1710)年、大修理が行われたとされる。本瓦葺で高さは23.06mあり、この塔が初めて建てられた奈良時代の高い基壇の上に立っており、軒の出は深く、屋根の勾配は緩やかになっている。
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