白浜花火大会は、和歌山県白浜町の夏の大イベントで、南紀白浜を代表する花火大会である。
　毎年、白良浜湾を眼前に七月三十日と八月十日の二回開かれるのが恒例となっており、白良浜沖３００ｍから打ち上げられる花火を目当てに、毎年五万人近くの見物客が訪れる。
　その花火も趣向を凝らしたものが多く、早打ちに始まり、スターマインや水中スターマイン、仕掛け花火など約２０００発が、白良浜海水浴場の夜を色鮮やかに染め上げる。
　中でも白良浜湾内の水中で炸裂する水中スターマインは圧巻の一言であり、夜空と足元に、同時に光の花が咲き誇る様はまさに幻想的といえるだろう。
　また、湾全体を包み込まんばかりの全長１０００ｍにも及ぶナイアガラの滝は、まさに光の祭典と呼ぶにふさわしい迫力を持って、周囲を一面の銀世界にいざなってくれる。
　夜空に咲き乱れる美しい花と迫力ある音とのハーモニーは、特別な夏の思い出をもたらしてくれるだろう。