NIPPON Kichi - 日本吉

2007/9/6

木工芸 Moku-kougei 

Jp


 木工芸は、豊富な樹種に恵まれた日本における、まさしく基本的かつ重要な工芸の一つである。
 鉄製工具の普及や、大陸からの技術者の渡来によって発展を遂げ、日本特有の素材を生かした技術の進展、近代においては木工芸の各分野に名匠も現れ、日本における工芸の重要な部分を担うようになった。
 特に、箪笥などの家具や調度品を「指物」(さしもの)というが、そうした生活に密着したものの製作技法が最も多用され、それに伴って様々な発展を遂げていくこととなる。
 それでも、正倉院に残る木工品は、技術的成熟や製作環境の発展がなされた現代の木工芸においても大きな影響を与えるほどであり、木工芸の歴史と奥の深さを物語っている。
 とはいえ、木工芸品の多くは普段の暮らしの中に溶け込み、そうした中で愛着の心や、本物の味を感じさせてくれるものである。
 二度目の命を吹き込まれた逸品は、私達の生活に彩と温もりを与えてくれている。

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