NIPPON Kichi - 日本吉

2007/1/5

京指物 Kyo-sashimono Kyo-woodwork 

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 指物とは、板と板、板と棒、棒と棒を組み、指し合わせて作る木工芸の総称である。京指物は、気品ある繊細なデザイン、精緻を尽くした技法が特徴だ。箪笥なら三代は持ち、締め直しにより、その後も使用できる優れた耐久性を持つ。
 始まりは平安時代に遡る。宮廷の洗練された文化に育てられ、高度で幅広い技術を発達させた。安土桃山時代には、茶道が大きな影響を与え、風雅な数寄の世界にふさわしい木本来のよさを活かした茶道具が発達したと言う。江戸時代に入ると、町人勢力が台頭し、町家が定型化すると共に新しい家具が必要とされた。これに伴い指物師は家大工から分化・独立し、藤木権兵衛や駒沢利斎などの名匠が出て、優れた意匠の作品を残した。
 京指物は、用途に合せて一品ずつきめ細かくデザインを進めていく日本の技術の結晶だ。現代でもお座敷、和室、また茶席の調度、茶道具にその独自な技法を発揮している。

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