NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/7/17


秋田 かまくら Akita Kamakura 

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 冬の秋田の風物詩「かまくら」は、水神様をまつる行事として毎年2月中旬の一週間、「横手の雪まつり」行事の一環として行なわれている。
 雪を積み上げ、中をくり抜いて作った雪室に水神様をまつり、子供たちが中でお餅や甘酒を用意して、「はいってたんせ!甘酒あがってたんせ!」と通る人々に呼びかける。通りかかった人々は中に入って、正面に祀られた水神様にお賽銭を上げて子供たちの供応を受けるという素朴なもの。
 明治30年以降に現在の形になったと言われる「かまくら」は、昭和に入って、来日していたドイツの建築家ブルーノ・タウトが「日本美の再発見」という著書にかまくらの素朴で幻想的な情景を絶賛したことなどから、一層盛んに行なわれるようになったが、その後次第に伝統行事としてのかまくらは廃れ、観光行事としての色合いが強まった。
 最近、伝統的なかまくらの復興を願う声が高まって来ており、様々な試みが地域団体によって展開されてきているという。
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2007/3/22


旧日向別邸 Kyuu-hyuga-bettei 

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 旧日向(きゅうひゅうが)別邸は、静岡県の相模湾を望む高台に建っている。世界的に有名な建築家ブルーノ・タウトの手による設計の離れは、日本で唯一現存する貴重な建物である。
 もともとは、貿易で財をなした大富豪、日向利兵衛が昭和九年に建てた別邸。日向氏の死後、長い間民間企業の保養所として利用されていたという。
 ブルーノ・タウト氏が離れを設計したのは昭和十一年。日本の風土と文化を愛したブルーノ・タウトは、日本の伝統的な建物や風土を意識して設計、竹や桐をふんだんに使用し、和と洋の融合した見事な意匠を造り上げた。階段の欄干は、桂の離宮をモチーフにしているという。
 平成十七年より一般公開もしている。旧日向別邸は、熱海の誇る貴重な文化遺産である。
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2006/12/18


白川郷(世界遺産) Shirakawa-go(Sekai-isan) Shirakawa-go (World Heritage)

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 平成八(1996)年、世界遺産に認定された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。白川郷とは、岐阜県白川村荻町の合掌造りの集落を指す。合掌造りの家屋の多くは、江戸時代末期から明治時代に建てられた。
 合掌造りとは、木材を梁の上に山形に組み合わせて建築された住居で、勾配の急な茅葺き屋根を特徴とする。屋根が三角形になっているのは、積雪の多さに対応するため。建物が南北に面して建てられているのは、白川の風向きを考慮し、風の抵抗を最小限にするとともに、屋根に当たる日照量を調節し、夏は涼しく、冬は保温される合理的なしくみである。
 ドイツの建築学者ブルーノ・タウトが「極めて論理的、合理的で、日本には珍しい庶民の建築」と自著で紹介し、世界的に知られることになった。
百棟余りの合掌造りの家が並ぶ風景は、日本の里山の原風景を思い出させてくれる、やすらかさに満ちあふれている。
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