NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/15

印傳 Inden Inden (lacquered deer hide)

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 印伝(いんでん)とは、鹿革に漆加工を施した日本の伝統工芸品。平安朝の頃にインドからその技法が伝来したとされる。甲州で印伝の技術が発達した理由は、山に囲まれ原料となる鹿が多く生息、そして漆がとれたことによる。
 染めた鹿革に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からへらで刷り込むようにして漆をのせていく「漆付け(うるしつけ)」が代表的な技法。型紙をはずすと漆が盛り上がり、独特の光沢を放つ。
 印傳屋は天正十年(一五八二年)創業。印傳屋の遠祖上原勇七が甲州印伝を創案したと言われる。体になじみ、強度もあるため、武具の一部としてさかんに使われ、江戸時代になると巾着や財布など、実用と装飾を兼ねたものへと広がった。家伝の秘法を代々継承し、研鑽を重ねてきた印傳屋の、時を超えて伝えられた印伝は、現代人をも魅了する。

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住所
400-0032 山梨県甲府市中央3-11-15
連絡先
印傳屋
電話
055-233-1100
HP
http://www.inden-ya.co.jp/




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