NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/5/14


安達太良山 Adatara-yama 

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 安達太良山(あだたらやま)は、福島県中部にある磐梯朝日国立公園の南端に位置する山で、日本百名山にも数えられる雄峰だ。
 標高は1700mで、那須火山帯に属し、安達太良山を含め和尚山、船明神山、鉄山、箕輪山、鬼面山が南北14kmにわたって連なる安達太良連峰の主峰である。
 全体として緩やかな山容を持つが、ところどころにここが火山であることを思わせる険しい姿も見て取ることができる。特に安達太良山頂部には溶岩の突起があり、遠くから見ると乳首に似ていることから「乳首山」の別名でも呼ばれることがある。
 山にはクロマメノキやレンゲツツジなどの高山植物も多く、初夏には天然記念物の「ヤエハクサンシャクナゲ」が咲き乱れ、そうした美しい花々や険しい山肌など、美しい自然の多様性を垣間見せてくれる。
 また、周辺には多くの温泉が存在し、春は高山植物、夏は山頂からの雄大なパノラマと涼、秋は紅葉、冬はスキーと一年を通じて楽しめる山となっている。
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2008/2/29


昭和溶岩 Syouwa-yougan 

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 鹿児島県のシンボルともいえる桜島は、錦江湾にある東西約12キロメートル、南北約10キロメートル、周囲約55キロメートル、面積約77平方キロメートルの、御岳(おんたけ)とよばれる活火山によって形成されている。幾年もの火山活動により噴出された溶岩が山腹から海底と流れ、層状に地形を作っている。
 文明八(1476)年の噴火では溶岩が海まで伸びて、燃崎(もえざき)と呼ばれる岬ができ、大正三(1914)年には40億トンの溶岩が大隈半島に達し、陸続きとなった。
 その中で、昭和二一(1946)年に2億トンが流出した溶岩流は昭和溶岩(しょうわようがん)と呼ばれている。南岳東斜面の標高400メートル付近で東南へ分流、山肌に沿って降り、その先は海面までのびている。
 シーカヤックなどを使い、海上からゴツゴツした黒黄色の、雄雄しい岸壁を見ることができる。
 昭和溶岩は今でも、その時の名残を生々しく残している地形である。
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2007/11/5


五色台 Goshiki-dai Goshiki-dai Plateau

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 五色台(ごしきだい)は香川県の高松市と坂出市にまたがる、五つの山々が連なる溶岩台地である。
 五つの山々の土の色はすこしづつ異なっている。そのため、仏教の色の配置と同じように黒峰、青峰、白峰、黄峰、赤峰と名づけられ、この名がつけられている。
 山間にはスカイラインが設けられ、瀬戸内海の雄大な風景や岡山県の山並みなどを満喫することができる。また、春の野鳥やツツジ、秋の紅葉やみかん狩りなど、四季折々の自然を堪能でき、さらに、付近には遊歩道、芝生広場、キャンプ場なども完備され、香川自然科学館や瀬戸内海歴史民族資料館を見学することもできる。
 西側に位置する白峰は「保元の乱」に敗れ、この地に流された崇徳上皇が荼毘(だび)にふされた場所とされ、上皇ゆかりの史跡が今でも多く残されている。
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2007/10/24


花咲灯台車石 Hanasakitoudai-kurumaishi Hanasaki Lighthouse Kurumaishi

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 日本有数の漁獲高を誇る北海道花咲港を一望することができる花咲岬。ここに建つ「花咲灯台」のすぐ下に、車輪を思わせる形をした奇岩、車石(くるまいし)がある。
 世界的にも珍しいもので、直径6mにも及び、国の天然記念物に指定されている。別名「ホイールストーン」とも呼ばれ、これは岩の形がちょうど車輪のように見えることから名づけられた。この他にも1~3mの車石も数多く見られる。
 車石は、海底火山の噴火などで熱いドロドロの溶岩が海水中で急冷されてできたもの。同心円状、放射状の割れ目は、溶岩が冷却される際の収縮のためにできた節理と呼ばれるもので、この溶岩が冷えて固まったのは、今からなんと6000万年前、恐竜が絶滅した頃と言われる。
 花咲灯台車石は、地球の記憶を今に残す、花咲岬のシンボルである。
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2007/10/15


屋島 Yashima Yashima

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 屋島(やしま)は香川県高松市北東部にある海抜293メートルの半島形溶岩台地である。
 かつては孤島であったが、江戸時代の埋め立て事業により陸続きの地となった。台地の頂上部分が平坦になり、その形が屋根に似ていることから屋島と名づけられたという。
 この地は歴史的にも興味深い場所である。源平の戦いのさ中、戦に破れ西へと移動した平家は、幼少の安徳天皇を拝し屋島を本拠地とした。その後、水軍に勝る平家は一時優勢へと転じたが、この屋島において、源氏の英雄である源義経の奇襲に合い大敗をきすこととなる。この戦いでは、戦場の平家の船に立てられた扇の的を、見事射止めた那須与一(なすのよいち)の話が有名である。
 現在、屋島から見下ろす瀬戸内海の美しい景色が評判で、訪れる観光客は多い。また、室町時代の再建といわれる屋島寺は国指定の重要文化財であり、祀られている蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)は四国総狸の大将として崇められている。
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2007/10/9


川原毛地獄 Kawarage-jigoku Kawarage Jigoku

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 秋田県の川原毛地獄(かわらげじごく)は、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つに数えられている。
 大同二(807)年に同窓和尚が開山したと伝えられる江戸時代より栄えた硫黄鉱山の跡で、灰白色の溶岩に覆われた山肌のいたるところから水蒸気が噴出し、鼻をつく強い硫黄臭があたりに漂う。草木の生えない荒涼とした光景は、まさに鬼気迫る地獄絵図を思わせる。標高は約800m。エリア内には「血の池地獄」「剣地獄」「馬喰地獄」「針山地獄」「盗人地獄」など、大小136もの地獄があるという。
 ここから湧き出た高温のお湯は、下流にある高さ約20mの川原毛大湯滝(かわらげおおゆたき)に流れ落ちる頃には温度が下がり、滝壺は天然の露天風呂として人々に親しまれている。
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2007/9/19


縄状玄武岩 Nawa-jou-genbu-gan Ropy Pahoehoe

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 縄状玄武岩(なわじょうげんぶがん)は、鹿児島県指宿市開聞十町にある珍しい岩である。県の天然記念物に指定されている。
 紀元前500年頃の開聞岳の大爆発の時に出来たもので、開聞岳噴火口から暗黒色・暗灰色の半流動体の溶岩が、噴火とともに花瀬(はなぜ)から田崎海岸一体に延々とつながって流れ出したものとされる。
 縄状溶岩は、粘性の小さな玄武岩質溶岩で、なめらかで波状、縄状の表面をもつ。
 玄武岩は、ガラスの主成分でもある二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく流動性に富んでいる。そのため、地表に流れ出た際に、障害物があるとうねうねと曲がったり、縄状にねじれたりして、ユニークな自然地形を形成する。
 縄状玄武岩は、火山と大地の活動を知ることができる大変貴重な溶岩である。
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2007/9/10


開聞岳 Kaimon-dake Mt. Kaimondake

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 開聞岳は、鹿児島県の南端にある指宿市に位置する、標高924mの山である。日本百名山の一つに選ばれている。その見事な円錐形から、別名薩摩富士とも言う。
 貞観一六(874)年と仁和元(885)年に大噴火した。この時、山頂に溶岩円頂丘が噴出し、現在、目にしている二段式の山容となった。
 らせん状の登山道が整備され、山頂には枚聞神社奥宮御岳神社があり、山自体が御神体とされる。
 頂上からの眺望は圧巻で、北の霧島、南の屋久島と、鹿児島の観光名所を見渡すことができる。
 裾野では春は菜の花が咲き、秋はハゼが紅葉する。全山、照葉樹林で新緑の頃も綺麗である。
2合目には亜熱帯の自然公園「開聞山麓自然公園」があり、近くには温泉地も存在する。
 開聞岳は、美しい自然と山容を誇る雄山である。
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