NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/12


八重山上布 Yeyama-joufu Yaeyama Joufu Fabric

Jp En

 八重山上布は、沖縄の石垣島で生産される織物である。清楚な白地に焦茶色の絣模様という、すがすがしさが特徴である。
 17世紀初めに薩摩に琉球が侵攻され、課された人頭税のために織る事を強制されたのが、八重山上布の技術の向上につながった。
 人頭税廃止後の明治の終わりに組合が結成され、産業として大変盛んになった。
 八重山上布は豊かな自然風土から、原料となる苧麻(ちょま)や多種の染料を人の手と知恵によって大きく活現され、美しい布へと生み出されてきた。織り上がった布は、5月ごろ天日乾燥し、海水で色止めする方法(海さらし)も八重山上布の特徴である。
 上質の苧麻織物である八重山上布は、亜熱帯沖縄の気候にあった、清涼感あふれ、軽くて風を通しやすいことで親しまれている。
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2007/1/10


黒谷和紙 Kurotaniwashi Kurotani Japanese Paper

Jp En

 和紙の原料とある楮(こうぞ)と澄んだ黒谷川に恵まれて、山深い里・黒谷(現・京都府綾部市)では昔から手すき和紙が盛んだ。それは「黒谷和紙」と呼ばれ、平安時代から千年もの間連綿と受け継がれてきた京都の伝統工芸である。
 黒谷の紙は、古く平家の落人が隠れ住み、子孫に残す技として始めたのが起こりと伝えられる。
 江戸時代には旗本領となり、文化と産業の発展につれて紙会所も設けられ、数々の奨励策が取られてさらに発展を遂げた。明治以降には養蚕の興隆とともにそれらに関連した紙の種類も多くなり、需要も増していった。
 昭和に入ってからは紙も和紙から洋紙へ転換、手作業から機械へと移る中、黒谷和紙は伝統的な手漉き技術を守り続け、今では全国でも数少ない純粋な手漉き和紙の生産地として世界にも名を知られるほどの貴重な存在となっている。
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