NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/4


本阿弥光悦 Honami-kouetsu Hon’ami Koetsu

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 本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)は、江戸時代初期の書家、芸術家。当代随一の数寄者として名を馳せるた。
 永禄元(1558)年、刀剣の鑑定や研磨を家業とする京都の本阿弥家に生まれ、書道や陶芸、漆芸、出版、建築、作庭など多岐にわたってその才能を発揮。
 特に書道の分野ではその才能を発揮し、近衛信尹(このえのぶただ)、松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)と共に「寛永の三筆」と呼ばれ、和様書道の流派の一つである光悦流を創始した。
 同時代の俵屋宗達や尾形光琳らとともに「琳派」と呼ばれる作風を打ちたて、国宝の「楽焼片身替茶碗」や「舟橋蒔絵硯箱」、重要文化財の「鶴下絵和歌巻」などが残されている。
 元和元(1615)年には徳川家康から京都洛北の鷹ヶ峯に地を与えられ、一族とともに職人や町衆を集めて「光悦村」と呼ばれた芸術村を築いた。
 本人自身による製作の他に、製作総指揮のような役割も担っていたと考えられている。
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2008/2/7


ラルフ・キゲル Ralph Kiggell Ralph Kiggell

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 ラルフ・キゲル、英国出身。1960年、ザンビア生まれ。その作品において、東アジアからの影響を強く受けている木版画作家である。
 子供の頃から日本の木版画に興味を持ち、ロンドンの大英博物館で定期的に開催される浮世絵の特別展で、葛飾北斎や喜多川歌麿などの作品に触れる。1990年、木版画の勉強のために来日。木版画家の吉田遠志が設立した東京の吉田版画アカデミーで、遠志の息子で吉田博の孫でもある吉田司のもとで学ぶ。後に京都精華大学、そして多摩美術大学で現代木版画の技術を学ぶ。
 日本の木版画は、手作りの天然の素材を用いてすべての制作過程を手作業で行う。その繊細さがキゲル氏にぴったりとくるようだ。「手から木へ」そして「木から紙へ」という一連の流れには有機的な関係がある。まさに今私たちが生きているデジタル時代において、木版画は現代の芸術表現の中で特別な力を持つ重要な媒体であるとキゲル氏は考えている。
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2007/5/31


松屋寺雪舟庭 Syouoku-ji-Sessyuutei Sesshu Garden at Sho'okuji Temple

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 松屋寺雪舟庭は、大分県速見郡日出町佐尾の松屋寺にある、雪舟が作ったと言われる庭である。
 松屋寺は、16代続いた日出藩の藩主木下侯の菩提寺で、北の政所の母・朝日の方の墓を始め、40数基の墓石が並んでいる。
 境内の中には、雪舟の築庭と伝えられる「万竜の庭」や国の天然記念物に指定されている日本一の大ソテツなどがある。
 雪舟は、文明元(1469)年、明から帰国後、大分の近郊に画室を構えて生活を始めた。その後も、山口県、島根県等に足跡を残している。その名声は一度も朽ちることなく、今なお画聖と称えられている。
 松屋寺雪舟庭は、山際利用の池泉観賞式庭園である。池は「心」という文字を池の形にした、心字池と言われるもの。
 雪舟の感覚は、時代を越えて今なお、見るものを感嘆させる力がある。
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2007/1/25


夢二生家 Yumeji-seika The Birthplace of Yumeji Takehisa

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 岡山県瀬戸内市にある「夢二郷土美術館分館」には、竹久夢二が16歳まで過ごした生家を保存、公開している。多感な幼少年時代を過ごした部屋や茅葺の屋根も生前そのままの姿で見ることができる。
 大正ロマンを代表する、漂泊と叙情の画家詩人竹久夢二は、明治17年、邑久町にあるこの家で生まれた。美しい山河に囲まれた恵まれた風土のこのふるさと、そしてこの生家こそ夢二芸術の原点と言える。
 ここには夢二の素描、版画などの作品も展示されており、窓の桟には嫁いだ姉を慕って落書きした跡も残っているという。入口には夢二の良き理解者であった有島生馬の筆による「竹久夢二ここに生る」の碑が立つ。隣には、夢二自らの設計によるアトリエを復元した、「夢二少年山荘」も併設しており、夢二ファンなら一度は訪れたいスポットである。
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