NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/1/8


伊豆沼・内沼 Izu-numa Uchi-numa Izunuma and Uchinuma

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 伊豆沼・内沼は、宮城県の仙北平野の中にある4平方キロメートルの低地湖沼である。
 この地方は比較的気候が安定しており、水が凍りにくい為、ハクガンやシジュウカラガンなど様々な種類の水鳥が滞在する場である。水辺にはヨシをはじめとするたくさんの植物が生息し、水生植物や昆虫類、魚類の宝庫でもある。
 昭和六〇(1985)年、生物にとって貴重な生息地であることが認められ、湿原の保存に関する国際条約であるラムサール条約の登録湿地となった。
 野鳥を観察したり、ハスを眺めたり、日の出時の三万羽のガンがいっせいに羽ばたく様を見ることができる。この羽音は環境省「日本の音風景百選」の一つに選ばれている。
 四季を通じて自然と親しむことができる。
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2007/12/25


時の鐘 Toki-no-kane 

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 かつて鐘撞き守が時を知らせていた「時の鐘(ときのかね)」。現在では規則的に、午前六時・正午・午後三時・午後六時の一日四回、蔵造りの美しい街並みに、暮らしに欠かせない時を告げる鐘の音が響く。
 時の鐘は、寛永年間(1624~1644)川越城主であった酒井忠勝が、現在の幸町に建てたものが最初といわれている。度重なる火災によって焼失し、その度に建替えられてきたという。現在の鐘楼は、明治二六(1893)年の川越大火の翌年に、街の人々によっていち早く再建されたものだと伝えられている。
 木造の櫓(やぐら)の高さは約一六mあり、歴史的な街並や寺院などが多く残る「小江戸」川越のシンボル的存在になっている。
 平成八年六月、環境省主催の「日本の音風景百選」に選ばれた。
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飯豊山麓 鳴き砂 Iidesanroku Nakisuna 

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 山形・福島県との県境に立つ飯豊山麓(いいでさんろく)にある中津川地区遅谷は、県内でも屈指の豪雪地帯で、山から流れる豊かな雪解け水に育まれたブナの天然林が広がっている。自然豊かなこの地区には、それを象徴するかのように鳴き砂と呼ばれる砂がある。
 鳴き砂の主成分は石英だとされている。きれいな水や空気の中で充分洗われた石英の砂粒のみが「鳴く」とされているため、鳴き砂が確認されている地域は環境が美しい証でもある。
 「日本の音風景百選」にも選ばれている飯豊山麓の鳴き砂は、歩くと「キュッ、キュッ」という不思議な音がする。全国には約三〇ヶ所の鳴き砂が海辺に確認されているが、それがなぜ海から遠く離れた山里に存在するのかは今も謎に包まれている。この謎を解明するために、この地区が海に面していたのではないか、という仮説が立てられているという。
 五〇〇万年前の太古にまでさかのぼる鳴き砂のロマンに、人々は今も魅了されている。
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2007/9/11


追波川 Oppa-gawa 

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 岩手県の御堂の湧水「弓弭(ゆはず)の泉」を源流とし、岩手県のほぼ中央を北から南に流れて宮城県に入り、そして石巻湾へと流れ出る東北随一の大河、北上川。
 その北上川の河口付近にかかり、河北町から東流、やがては南三陸の追波湾へと注ぐ延長17.5kmの流れが、追波川(おっぱがわ)である。
 明治四四(1911)年から昭和九(1934)年にかけて行われた、放水路建設工事によって誕生した流れであり、区別してそれまでの北上川を旧北上川、追波川を新北上川とも呼ぶ。
 現在では、以前からあった石巻湾への流れを旧北上川といい、この追波川を含む追波湾への流れを北上川と称している。
 春になればサクラマスを求める太公望で賑わいを見せ、秋になれば日本の川では最大級といわれる葦(ヨシ)原で、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれた、葦の葉ずれが奏でるシンフォニーに耳を傾けることもできる。
 川は豊かな自然を満面に湛えて、今もゆったりと、東北の地を流れている。
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2007/7/26


北上川のヨシ原 Kitakami-gawa-no-yoshihara 

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 豊かな水量を湛え、肥沃な大地を育む東北地方屈指の大河、北上川。
 その川の河口から上流10kmにかけて広がるヨシ原の大群落が、北上川のヨシ原だ。
 日本の河川では最大級の規模を誇り、河口付近であることもあってアクセスもよく、大群落が紡ぎ出すどこまでも広がっているかのような開放的な空間に魅せられた人たちが後を絶たず訪れる。
 これら自然の恵みは藁葺き屋根の材料としても用いられ、冬に行われるヨシ刈りは雪の季節を知らせる風物詩として、そこに住む人々の生活と密着し、また大事されてきた。
 一帯は日本の音風景百選にも選ばれ、北上川を渡る風がヨシ原全体を揺らし、広大な空間にオーケストラにも例えられるような清々しい音を響かせる。
 そのどこか懐かしさを感じさせる音に抱かれ、風にそよぐヨシ原をみやれば、自分が指揮者になったような気分にもさせてくれる。
 広大なヨシ原の前で、タクトを振るってみるのも一興かもしれない。
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2007/4/2


碁石海岸 Goishi-kaigan 

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 碁石海岸は、岩手県大船渡市末崎町大浜に広がる海岸である。
 大船渡湾の南に突き出た末崎半島の先端、12キロの海岸線であり、陸中海岸国立公園に属する。
 碁石浜には、その名の通り碁石のように黒い丸石(黒色の泥岩による円礫)が、浜一面に敷き詰められている。この石は、長い長い年月をかけ波の力で磨かれたものである。
 海岸には穴通磯と呼ばれる海食洞の奇岩をはじめ、いくつもの断崖や岩礁があり、昭和15(1937)年には国の名勝・天然記念物に指定されている。
 日本の渚100選、日本の白砂青松100選、日本の音風景100選、美しい日本の歩きたくなるみち500選など、名勝地として数々の選考に選ばれている。
 碁石海岸は、数々の設備や奇勝に恵まれた、景勝地である。
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2007/3/29


お祭 チャグチャグ馬コ Omatsuri Chaguchagu-umako Chagu-Chagu-Umako Fesival

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 チャグチャグ馬コは岩手県岩手郡滝沢村の鬼越蒼前神社から、盛岡市の八幡宮までを練り歩くお祭である。
 毎年六月の第二土曜日に行なわれ、近隣の百頭ほどの馬が鮮やかな装束に飾られて、ゆっくりと行進する。
 人馬の安全を祈り行なわれる行事であり、かつては軍馬の産出地であり、藩政時代には馬を大事にするための家である南部曲り屋が作られた地方故に伝わる伝統。
 元々は農閑期に馬を休めるための行事が、参拝へと変わったと言われる。
 チャグチャグとは馬に付けられた鈴の音のことで、初夏の農村に響く鈴音は残したい日本の音風景百選に選ばれ、国の無形民俗文化財にも指定されている。
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2007/3/19


那智大滝 Nachi-ootaki The Nachi Waterfall

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 那智大滝(なちおおたき)は、「日本の滝100選」のひとつ。「日本の音風景100選」にも選定されている。和歌山県那智山の山奥に所在する。
 高さ133メートル、銚子口の幅13メートル、滝つぼの深さ10メートルと、日本一の規模を誇る。銚子口の岩盤に3つの切れ目があり、三筋になって落下することから、「三筋の滝」とも呼ばれている。那智大滝は那智大社別院・飛瀧神社のご神体でもあり、瀧の落ち口には注連縄(しめなわ)が張られている。この注連縄は、毎年二回、7月と12月に宮司により張り替えられるという。
 薄いベールのように断崖を清流が滑り落ちる様は圧巻。周りに広がる那智原生林(国の天然記念物)の緑が景色に映え、それは見事な眺めである。
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