NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/4


姫路革細工 Himeji-kawazaiku 

Jp

 姫路革細工(ひめじかわざいく)は、兵庫県姫路市に伝わる伝統工芸品である。
 姫路白なめし革は、印伝革と並び日本古来から伝わる油なめし革の一つである。
 その昔、市中を流れる市川の水質が生野銀山からのミョウバンを含み、牛皮を鞣すのに適していたので白なめし皮の特産地になった。
 戦国時代には甲冑、馬具に重用され、江戸時代には革細工職人により凝った文庫類、武具等が製作され、隆盛を極めた。
 姫路の革細工の装飾技法の一つとして、革の表面にさまざまな絵柄を表す際に、型出しをして立体的な表現をすることが多い。
 姫路革細工は、美しい模様と白さの中に渋い艶が浮き出て、丈夫で使うほどに深い味のある色になり、見る人や使う人の心を和ませる伝統工芸品である。
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2007/5/23


甲州印伝 Koushu-Inden 

Jp

 甲州印伝(こうしゅういんでん)は山梨県甲府市に伝わる細工物で、経済産業大臣指定の伝統工芸品である。
 印伝とは漆で模様をつけた鹿革を加工したもので、財布、印鑑入、巾着、ハンドバッグなどの製品が作られている。
 手や体になじみ、大変な強度もそなえていることから、戦国時代には武具の一部にも使用された。
 寛永年間(1624~1644)、日本に来航した外国人が献上した装飾品の柄を模したものが始まりとされ、基となった装飾品が印度から伝来したものと伝えられたことから「印度伝来」がのちに「印伝」と称したとされる。
 江戸時代には各地に産地があったが、現在は甲州印伝のみが伝統を受け継いでいる。
 一つ一つを手作業で作り上げる製品は、使い込むほどに馴染み、味わいを増す工芸品である。
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2006/12/15


印傳 Inden Inden (lacquered deer hide)

Jp En

 印伝(いんでん)とは、鹿革に漆加工を施した日本の伝統工芸品。平安朝の頃にインドからその技法が伝来したとされる。甲州で印伝の技術が発達した理由は、山に囲まれ原料となる鹿が多く生息、そして漆がとれたことによる。
 染めた鹿革に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からへらで刷り込むようにして漆をのせていく「漆付け(うるしつけ)」が代表的な技法。型紙をはずすと漆が盛り上がり、独特の光沢を放つ。
 印傳屋は天正十年(一五八二年)創業。印傳屋の遠祖上原勇七が甲州印伝を創案したと言われる。体になじみ、強度もあるため、武具の一部としてさかんに使われ、江戸時代になると巾着や財布など、実用と装飾を兼ねたものへと広がった。家伝の秘法を代々継承し、研鑽を重ねてきた印傳屋の、時を超えて伝えられた印伝は、現代人をも魅了する。
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