NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/12


くまもと一刀彫 Kumamoto-ittoubori 

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 「くまもと一刀彫(いっとうぼり)」は、熊本県熊本市に伝わる伝統工芸品である。
 昭和二二(1947)年五月に人吉市紺屋町、手工芸美術研究所において、村上一光が創案創始した一刀彫りの木彫である。
 一刀彫とは、貼り合わせたり組み合わせたりせず、一本または一枚の木板から手彫りで掘り出す手法のことをいう。
 原材料は郷土産の銀杏がつかわれ、原木を製材、自然乾燥のあと、下絵なしでイメージのままに小刀一本で直彫りして仕上げられる。
 最近では、作品の一部に色づけをおこなうものもあるが、くまもと一刀彫といえば、昔ながらの白木のままの美しさを強調した作品が特徴となっている。 


 
 
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2007/9/7


陸奥総社宮 Mutsu-sousha-no-miya 

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 陸奥総社宮(むつそうしゃのみや)は宮城県多賀城市、多賀城政庁府東門跡地と加瀬沼との間に位置する神社である。
 周囲は鬱蒼とした木立に囲まれている。
 総社とは、いくつかの神社の祭神を一か所にまとめて祀った神社の事である。
 陸奥総社宮は平安中期には陸奥国府に属し、陸奥国内百ケ所を統括する総社であり、祭司は中央政府の国司であった。国府制度が廃止された後も、歴代伊達藩主や多くの人々の信仰を集めていた。
 社内の階段左右には大社一五、小社八五の神社名が列記されている。
 拝殿の先の神殿の両側には樹齢六〇〇年余りの老杉と、二二〇年余の老白木蓮が対になっている。それは、長寿で仲の良い夫婦と見たて、家庭円満の幸せの神樹とされている。
 
 
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2007/8/7


弘前東照宮 Hirosaki-toushouguu 

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 弘前東照宮(ひろさきとうしょうぐう)は、江戸時代初期に全国に作られた徳川家康を祀る東照宮の一つで、津軽藩二代藩主・津軽信枚(つがるのぶひら)が元和三(1617)年に日光東照宮に祀られている徳川家康を分霊。弘前城本丸に勧請し、寛永元(1624)年現在地に移した。
 他の地域にある東照宮と比べ早い時期に勧請できたのは、信枚の正室が家康の養女であり、親藩に準ずる家柄と認められたためであった。
 本殿は白木造りで、屋根の装飾である鬼板(おにいた)や屋根の両端部分を装飾する妻飾(つまかざり)、梁の上に置いた受け木である蟇股(かえるまた)には徳川家の家紋である葵紋が彫られている。
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2007/7/20


平方どろいんきょまつり Hirakata-doroinkyo-matsuri 

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 平方(ひらかた)どろいんきょまつりは、埼玉県上尾市平方の上宿地区で毎年夏に行われる奇祭である。悪疫退散、五穀豊穣を祈念して行われる水と土の荒まつりだ。
 起源は不明だが、大正十二(1923)年を最後に途絶え、昭和四三(1973)年に復活、今に伝承されている。
 「いんきょ」と呼ばれる白木の神輿に水を掛け、大地に縦横に転がして、人も神輿も泥だらけにする迫力ある祭りだ。氏子の家では庭先に水を撒いて「どろいんきょ」の用意をする。
 夕方には、神輿を山車に見立てて芝居の主人公に扮した若衆を乗せ、町内総出で通りを練り歩く。
 午後1時半から始まるこの祭りは、最後に神輿のお山納めで締めくくる。午後9時半まで実に8時間半もかけて行われる、皆が泥だらけになってしまうという一風変わった祭りである。
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2007/5/10


山中漆器 Yamanaka-shikki Yamanaka Lacquer Ware

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 四百年の歴史を持つ山中漆器。石川県加賀市に今でも連綿と受け継がれている伝統工芸品だ。
 安土桃山時代の天正年間(1570〜1592年)。越前から木地師が移住してきて、轆轤(ろくろ)挽き物の技術を伝えたのがはじまりとされる。現在では、江戸期に導入された「塗り」や「蒔絵」の技術を取り入れ、茶道具を中心とした塗り物の産地として有名だ。
 山中漆器の最大の特徴は、白木地を、鉋(かんな)で回転させながらくり抜く轆轤(ろくろ)挽き製法。お椀や茶托などの丸い茶器の製造を得意とする。そのほか、材質・木目を活かした「加飾挽き」も特徴のひとつ。
 絵付けを行わない「轆轤(ろくろ)挽き物木地」は、器の形そのものが意匠である。そこには1点のゆがみも許されない。山中漆器には、見た目の素朴さからは想像もつかないほどの、木地師の技が隠されている。
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2007/3/29


大東大原水かけ祭り Daitou-oohara-mizukake-matsuri 

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 大東大原水かけ祭りは岩手県一関市大東町大原で行なわれる冬の奇祭である。
 毎年2月11日、厄年の男たちが大原八幡神社での祈祷の後、白木綿の腹巻、褌に草鞋履きの姿で大通りを走り、沿道の人々に冷水を浴びせかけられ、厄を落とす行事。
 明暦三(1657)年、江戸城の天守閣が焼け落ち、江戸の大半を焼き払った振袖火事を厄日とし、防火祈願、無病息災を祈って行なう。
 水かけは神事の最後に行なわれるもので、仮装手踊り、しめ縄祈願、まとい振りや太鼓山車などの見所も多い。
 寒中に行なわれる男たちの勇壮な祭りとして、多くの見物客を集めている。
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2007/1/28


龍岩寺 Ryugan-ji Ryuganji Temple

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 龍岩寺は奈良時代の天平18(746)年僧行基によって開山したといわれている。県内唯一の鎌倉時代の木造建築物・奥の院礼堂と白木の三尊像は共に国の重要文化財。
 天正年間(1573〜1592)に大友宗麟による領内仏寺の焼討ちで焼失したが、奥の院は幸い難を逃れその本尊も今に残っている。
 また三体の仏像は、一本のクスの木から作られたと伝えられ、礼堂の床下に懸けられている「きざはし」(丸太ばしご)は、ここと伊勢神宮にしかない珍しいもの。仏像とともに行基が一夜にして建造したと伝えられている。
 仏像と礼堂の優美さは国内稀有の文化財であり、大分県では富貴寺とともに重要な存在である。
 行基菩薩草創の全国49院の一つであることから、「院内」の地名が起こったという伝説があり、 この「院内」が院内町の由来となった。
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2006/12/17


南木曽ろくろ細工 Nagiso-rokurozaiku Nagiso Turnery

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 長野県木曽郡南木曽の伝統工芸「南木曽ろくろ細工」。栃、欅、栓等の原木の美しい木目を生かした挽物細工である。昭和55年に国の伝統的工芸品の産地に指定された。
 起源は明らかではないが、古文書によれば宝永元年(1704年)から享保13年(1728年)の間に、木地師が運上銀を納め、盆、椀などの木地荷物を名古屋、大阪方面へ供していたことが記されており、江戸時代中期には白木の挽物(ひきもの)がこの地方で生産されていたことが窺い知れる。
南木曽ろくろ細工は、天然木の木質、木の味など細かな変化に合わせて作る製品が決められる。良木をひと目で選別できるようになるには、30〜40年かかるといわれるほど、経験がものをいう作業なのだ。
 古来お盆、お椀、菓子器、茶托などが造られてきたが、近年では高い芸術性を追及する作品も現われている。
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