NIPPON Kichi - 日本吉

2007/6/21

能面 天神 Noumen Tenjin Noh Mask Tenjin

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 天神(てんじん)は能に用いる面の一つで、様々な神を表現する。
 天神は、天満大自在天神の略称で、菅原道真が神に祀られる前の激しい形相を表していると言われる。
 能の「雷電(らいでん)」は、陰謀により左遷させられ非業の死を遂げた菅原道真が雷神となって災いを起こそうとする。しかし、比叡山延暦寺の法性坊律師僧正との戦いに敗れてしまう。その後、帝が天神の位を与えることによって成仏した道真公が「学業の神」である天神として祀られるという話で、この災いを起こす雷電として登場するのが天神の面である。
 目、眉、髭は力強く独特な形状をしており、また全体を朱で塗られている等、鬼のようなイメージの反面、鼻、口元、歯などは人間のそれに近い造作をしている。
 「舎利(しゃり)」では足の速い仏である韋駄天、「金札(きんさつ)」では金札と弓矢で悪魔を降伏させる神・天津太玉等に使用される。

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能面 天神




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