NIPPON Kichi - 日本吉

2007/12/26

破魔弓 Hamaya 

Jp


 昔から弓には魔を退ける力があると信じられていて、「破魔弓(はまや)」は魔を破る弓として用いられていた。
 破魔弓を贈る習慣は、江戸時代の頃に武家の男児に成長して立派な武士として出世する事を願い、手遊びに使える弓矢を贈った事から始まっている。やがて庶民にも伝わっていき、様々な邪気から身を守るという事で初正月を迎える男の子に贈ったり、新築の家の上棟式に供えたりする様になった。上棟式の破魔弓は家屋の守護神に供えられるもので、竣工するまでの加護の祈願や幸多く災いのない事を祈る気持ちが込められている。
 縁起物の贈答品として定着していった事で、次第に工芸的な美しさが求められる様になり、それを作る職人達の技も高められ、豪華なものになっていった。
 一般的に弓、矢、靫(うつぼ)を一組とした揃いを飾るが、正月の破魔矢の様に矢のみを飾る場合もある。

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破魔弓




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