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2008/5/14


宮島水中花火大会 Miyajima-suicyuu-hanabi-taikai Miyajima Water Fireworks Display

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 毎年八月一四日に行われる宮島水中花火大会は、「日本の花火大会百選」にも選ばれた、宮島の夏を彩る大イベントである。
 「安芸の宮島」とも呼ばれ、日本三景のひとつである巌島神社(いつくしまじんじゃ)の沖海上で花火大会は行われる。
 走行する船から海中に投げ込まれ、大音響と共に炸裂する一〇〇発以上の水中花火が見られる珍しい花火大会としても知られており、約五〇〇隻の観覧船が浮かび、宮島ならではの幻想的な夜景を海上からも楽しむことができる。
 世界遺産である厳島神社は、瀬戸内海に面した海の中に赤い大鳥居が立っていることでも有名であるが、その鳥居や社殿が花火によって美しく浮かび上がるため、この日は写真愛好家の人気がさらに高まるという。
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2008/5/9


奈良 采女祭 Nara Uneme-matsuri 

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 奈良の采女祭(うねめまつり)は、奈良県奈良市にて毎年九月~一〇月にある中秋の名月の日に、猿沢池にて開催される祭りである。
 奈良時代、後宮で帝の食事の世話などに従事する女官・采女が、帝の寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池に入水自殺した。以来、この霊を慰める為に行われる祭りとされる。
 祭りは、猿沢池で、二艘の龍と鳳凰の形をした船が浮かべられ、管弦船が奏でる優雅な雅楽が流れる中、流し燈籠の間をぬって池を2回巡る、幻想的なものである。
 猿沢池のほとりにある采女神社は、この采女の霊を慰めるため建てられた神社で、社が後ろ向きに建っている。伝説によると、身を投げた池を見るにしのびず一夜にして後ろ向きになったと伝えられている。
 祭りでは、秋の七草で美しく飾られた2mあまりの「花扇」と数十人の稚児、御所車に乗った十二単衣の花扇使などによる行列が行われる。
 奈良の采女祭は、哀しくも優雅な秋祭りである。
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2007/10/4


漁火 Isaribi Isaribi

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 漁火(いさりび)とは、一般に釣り船の集魚灯の光が浜から見えるものを言う。
 現代の日本では、漁火といえば主に夏のイカ漁のものをさし、漁の時期には水平線が灯で一直線になることもある。
 集魚灯は、漁船が夜、魚をおびき寄せるために焚くかがり火のことで、シーズンとも成れば何十と集まり、さながら宝石をちりばめたようなロマンティックな光景となる。
 今では松明からランプへと変わったが、真っ暗な海を煌々と照らすランプの灯りは幻想的の一言。多くの地域では、漁火を目にして夏の訪れを感じる。
 晴れた日ももちろん綺麗だが、少し霧のかかった夜は更に神秘的になり、うつつとも思えぬ不思議で魅力的な夜景となる。
 漁火は、夏の夜を演出する、妖しくも美しい光景である。
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2007/10/3


梯子滝 Hashigo-daki 

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 梯子滝(はしごだき)は、北海道岩内郡岩内町にある名瀑。
 以前は岩内町市街から島牧方面へ進み、敷島内の集落を越えたところにある樺杣内覆道と鵜の岩トンネルの間のわずかな場所を流れていたが、現在はこれを迂回する新トンネルの上を流れている。
 このトンネルは、長さが4km近くあり、出口は雷電温泉手前になるため、現在は海上で船から見ることしかできない「幻の滝」である。
 高い崖から三段になって水流が流れ落ちる様は圧巻。冬には水が大きく氷結し、見事な氷瀑を見ることができる。厳しい海風が吹き付ける北海道ならではの風景である。
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2007/9/25


精霊船 Shara-bune Sharabune

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 隠岐西ノ島町の浦郷(うらごう)、美田(みた)両地区に古くから伝わる「精霊船(しゃーらぶね)送り」は、お盆の伝統行事として隠岐の夏の風物詩になっている。毎年八月一六日の早朝に行われ、竹と麦わらを組み合わせて作った船に、子供たちが仏壇の供え物を持って乗り込み、盆歌を歌いながら沖合いに出て先祖の霊を送る。
 船は五、六人が乗れる大型の帆船で、帆には色紙に「なむあみだぶつ」などと書いて作った無数の盆旗が結ばれる。青い海を色鮮やかな盆旗に彩られた船が静かに滑り行く様は、華麗さの中にも哀愁が漂う。先祖の霊を乗せた精霊船は、地域の老若男女に見守られながら、やがて海の彼方へと消えて行く。
 昔は家ごとに小船を作り、供え物を乗せて海に流す慣わしだったが、明治中頃になると、集落ごとに大型の精霊船を作るようになったという。船の模型は町自然民俗資料館で見学できる。
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2007/9/4


河内祭・御船祭 Kouchi-matsuri Mifune-matsuri Kouchi Festival

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 本州最南端の町である和歌山串本町古座で毎年7月24、25日に「河内祭(こうちまつり)」が行われる。「御船祭(みふねまつり)」とも言われ、国の重要無形民俗文化財に指定された古座川を舞台にした水上の祭りだ。
 古く源平の戦いに源氏方として出陣した熊野水軍の勇士達の戦勝を、「河内神社」で祝ったのが始まりとされ、その凱旋の姿を伝えるものだと云われている。
 色鮮やかな陣幕や水引き、槍、矛、提灯などで飾った御舟3隻が、「古座神社」で入舟式を行い、河口から御神体である河内大明神の祀られている清暑島(せいしょとう)にゆっくりと2日かけて遡っていく。その為、参拝や奉納は本祭の25日に行われる。
 町では獅子が舞い、中学生らが櫂伝馬競漕を勇壮に繰り広げている。
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2007/8/21


棉祖祭 Men-so-sai Menso-sai (Cotton Festival)

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 全国でも珍しい綿の神様「崑崙人(こんろんじん)」を祀る西尾市天竹町にある天竹神社。
 平安初期の延歴一八(799)年、太平洋で漂流し、三河国(現愛知県東部)に打ち上げられた一隻の船。船に乗っていた一人の天竺人(インド人)は助けてくれたお礼にと三河の人々に木綿の種を渡したと言う。
 残念ながら気候が合わず、それは生長しなかったと言われているが、その伝説に由来して村の名前が天竺(天竹)となり、また木綿の発祥地とされた。
 この綿を伝えた新波陀神(にいはだかみ)を祀る祭礼が「棉祖祭(めんそさい)」である。祭りでは船に乗って流れ着いたことにちなんで「舟みこし」が担がれ、古式の道具を使っての「綿打ち」の儀式が行われる。
 全国的にも珍しいこの祭り。木綿関係者も多く参拝に訪れ、賑わいを見せる。
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2007/8/20


貴船祭り Kifune-matsuri 

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 神奈川真鶴町で毎年七月二七、二八日に行われる「貴船祭り(きふねまつり)」は、神輿を乗せた船が海を渡り、豊漁や海運の安全を願う。日本三大船祭りの一つで、その歴史は一七世紀まで遡る。
 およそ一一〇〇年前、真鶴岬の沖合いから一隻の屋形船が流れ着き、それをある翁が見つけた。その船を調べてみると、木像一二体と書状が添えられてあり、翁と村民達は力を合わせ社を建造、鎮守の神として祀ったのが「貴船神社」と伝えられている。
 その後、船に神霊を移して港内の漁船や石船の祈祷をして回り、神輿が村を渡御する様になった。
 貴船神社から出された神輿は船に乗せられ、装飾を施した豪華な船など数隻を従えて対岸のお返殿に運ばれる。そこで一晩を過ごし、翌日になると周辺の町民に担がれ町内を一周、再び神社に戻る。
 神事舞踊や鹿島踊りの奉納で盛り上がるこの祭りは、平成八(1996)年に国重要無形民俗文化財に指定されている。
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