NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/29


増田三男(人間国宝) Masuda Mitsuo Mitsuo Masuda (Living National Treasure)

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 明治四十二(1909)年4月24日、埼玉県に生まれる。平成三(1991)年、重要無形文化財「彫金」の保持者に認定される。
 東京美術学校(現東京芸術大学)金工科彫金部を卒業後、富本健吉の指導を受けながら数々の作品を世に出してきた。
 彫金とは、ノミなどを用いて、金工品の素地を彫ったり打ち出したりして装飾する技法をいう。氏の作品は、銀・銅・黄銅・鉄などを打ち出して成形した壷や箱に、自然からヒントを得た模様を彫りこんだ、季節感に富んだ点に特徴がある。特に、めっきを施した作品が高い評価を得ているという。
 かつて氏が浦和高校で教鞭を取っていた際、「人間は素質だけではなく努力だ。努力できることこそが才能だ」と語ったとか。その言葉通り、七〇年あまりもの間第一線で活躍してきた氏の作品には、「美」の表現者としての志が生き生きと息づいている。
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2007/1/24


井波彫刻 Inami-chokoku Inami Woodcarving

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 富山県に古くから伝わる「井波彫刻」。クスノキ、ケヤキ、キリの木などを材料として、風景、花鳥、人物などを題材に、両面から「透かし深彫り」を施す。200本以上のノミや彫刻刀を駆使する高度な技術を持つ木彫り彫刻だ。
 江戸時代中期に、焼失した端泉寺本堂再建の折、本堂彫刻のために京都より招いた御用彫刻師より彫刻の技法を学んだのがはじまりと伝えられる。
 江戸時代末期ごろまでは大工が彫刻を兼任し、寺院彫刻が大半を占めていたが、明治に入ると彫刻を専業とするようになり、住宅欄間など一般向けの製品が考え出された。
 現在、名工らの子孫により受け継がれた「井波彫刻」は時代の流れと共に豪華さを誇った寺社彫刻から民家の室内彫刻へと移り変わり、今では住宅欄間が主力となっている。
 井波彫刻は、昭和50年に通産大臣指定伝統工芸品となった。
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