NIPPON Kichi - 日本吉

2006/12/11

越前和蝋燭 Echizen-wa-rousoku Echizen Japanese candles

Jp En


 福井県越前市の伝統工芸に越前和蝋燭がある。大部分を職人による手作業で作る。県の郷土工芸品の指定品だ。
 越前和蝋燭は江戸時代に創業、仏教と共に発展した日用品だ。”華燭の典”の言葉通り、儀式にも不可欠なものだった。信仰心の厚い土地柄に支えられ、この福井の地で長く伝統に磨きをかけられてきた。
 原料は植物のハゼの実。そして芯は特別に漉いた和紙。完成した蝋燭は、断面が年輪状になる。絶えず芯から空気が供給されるため、常に炎のかたちが変化するのが特徴だ。揺らぐ炎は消えにくく、油煙も少ない。そして独特の形と朱い色はどんな空間にも馴染み、周囲を明るく包む。現代では主に仏壇に使用されることが多いが、他にもパーティやインテリアにも使えそうだ。

この記事をお気に入りに、追加します

住所
福井県福井市




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter