NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/13


粋な和柄の文庫本カバー Iki-na-wagara-no-bunkobon-kabaa 

Jp

 普段、何気なく使っているものにその人柄が多少なりとも反映されているもの。
 ならば、そこに少しだけ「演出」をくわえてみるのも良いかも知れない。
 粋な和柄の文庫本カバーはそうした「ちょっとした演出」にはもってこいのものだといえるだろう。
 紺色と淡い白を基調として、くどすぎる派手さもなく、だからといっておとなしすぎることもなく、一本だけ入った薄い緑が、程よいアクセントなっている。
 また、素材は綿百パーセントな上、裏生地もしっかりと張られ、ミシンで丁寧に縫い上げられていて使い心地も良い一品である。
 鮮やかな和柄を纏った本をバッグの中から取り出す。ただそれだけの所作にも「粋」な演出が施される。
 お気に入りの一冊があるのなら、その本にもおめかしをしてあげるつもりで気軽に纏わせてみてはいかがだろうか。
 そんな気軽さの中に光る演出こそ、粋の真骨頂である。
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2007/1/12


江戸更紗 Edosarasa Edo Sarasa Cloth

Jp En

 江戸更紗は、渋くエキゾチックな、異国情緒あふれる木綿の模様染布である。
 更紗染めは、インド、ジャワ、ペルシャなどの東洋諸国を起源とした強烈な色彩と南国の草花や鳥、人物などを描いた模様染布である。
 日本には室町時代末頃、南蛮貿易によってもたらされ、江戸時代中期頃から江戸で普及した。
 江戸更紗は、色彩や図柄に日本人の嗜好を取り入れ、型紙摺りの技法を得て発達したものである。
 文様は草花、鳥獣、人物などを図案化し、トーンは渋くエキゾチックな感じのするものが多い。
 型紙は多いもので300枚も使うものもあるが、通常30枚程度である。このため、立体感があり色に深みが感じられる。
 今も江戸更紗の美の世界を支えるのは、江戸の昔から連綿と続いてきた職人たちの技と匠である。
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2007/1/9


阿波正藍しじら織 Awashouai-Sijiraori Awashouai-Shijiraori Fabric

Jp En

 阿波正藍しじら織は、阿波(徳島)の木綿織物を、明治時代の初めに改良したものである。
 江戸時代には一般庶民階級の者が絹布を用いることは禁じられていた。このため商人は木綿織物で工夫をこらす事に努力し、木綿織物「たたえ織」が盛んになった。
 改良のきっかけについては諸説あるが、濡れた布地を日光で乾かした所、布の面に自然な面白い縮が出来たのがはじまりと言うのは同じである。
 阿波正藍しじら織は、阿波藍という天然の植物から作られる藍で染めた錦織物で、「シボ」のある肌触りと、清涼感を持つ夏の衣料として最適である。
 優雅な色調と素朴な色合いの中に、爽やかさが感じられる織物である。
 昭和53(1978)年、国の伝統工芸品に指定された。
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